式をしないと決めたあとで、ふたりで書き出したのは「代わりに何をするか」でした。 何もしない、という選択も含めて、紙に5つ並べました。 この記事では、結婚式の代わりにできることを、手間と親の受け止め方で並べます。
- 代わりの形は5つ。上から順に手間が減る
- 親がいちばん受け止めやすいのは、写真が残る形
- 決めるのは「やること」より、やらないこと
- 式をしないと決めたが、代わりに何をするか決めていない
- フォトウェディングが気になっているが、大げさな気もする
- 親を呼ぶかどうかで迷っている
- 何もしないと、あとで寂しくならないか心配
- 費用をどこまでかけるか決まっていない
代わりにできること、5つ
| 形 | 手間 | 親の受け止め |
|---|---|---|
| 写真だけ撮る(ふたり) | 小 | 晴れ姿が残る。写真を送れば喜ばれる |
| 写真+両家の親も一緒に | 中 | 「家族の写真」が残る。いちばん折り合いがつきやすい |
| 両家で食事会 | 中 | 親の役目が残る。挨拶の場にもなる |
| 入籍の日を記念日にする | 小 | 形は残らないが、日付が残る |
| 何もしない | なし | 「何も無いまま」と感じる親もいる。写真だけは残すと安心 |
上に行くほど費用と手間がかかり、下に行くほど身軽になります。 どれが正しいということはありません。
写真だけ撮る
いちばん選ばれているのが、この形です。 式場を借りず、写真のためだけに衣装を着ます。
場所
スタジオ、公園や海などの屋外、神社。屋外は季節と天気に左右されます。
衣装
白いドレス、色打掛、和装。1着だけにすると、時間も費用も収まります。
時間
半日で終わることが多いです。着替えと移動が大半です。
親を呼ぶか
呼ぶなら、集合写真を1枚は撮ります。ここが後で効きます。
費用は、衣装の数・撮る場所・データの枚数で大きく変わります。 「1着・半日・データ全部」を基準にすると、見積もりを比べやすくなります。
写真に、親も入ってもらう
式をしないと決めたとき、親がいちばん残念に思うのは「晴れ姿を見られないこと」です。
写真を撮るなら、両家の親も一緒に1枚。 これがあるだけで、話がずいぶん収まります。
家族がそろった1枚かもしれません。
当日に呼ぶのが難しければ、写真ができてから渡すだけでも構いません。 プリントして、1枚ずつ手渡すと、思っているより喜ばれます。
両家で食事会をする
食事会は、式の代わりというより、顔合わせの続きの形です。
- 人数は6〜10人(両家の親と、きょうだいまで)
- 個室のある店を、どちらかの家の近くで
- 時間は2時間。挨拶は最初に1分だけ
- 服装は「きれいめの普段着」で十分
進め方は、第1弾の顔合わせの回がそのまま使えます。 式をしない場合、この食事会が両家がそろう最後の場になることもあります。
入籍の日を、記念日にする
形を残さない選択もあります。 その代わり、日付を決めて、毎年そこに戻るという考え方です。
入籍の日をふたりの記念日にする
式の日がないぶん、迷いません。
その日の写真を1枚だけ撮る
役所の前でも、家でも構いません。
毎年、同じ場所で撮る
1年目より、5年目のほうが価値が出ます。
写真に一言を添えておく
あとから見返すときに効きます。
何もしていないようで、10年たつといちばん残るのがこの形です。
旅行にする
式の費用を旅行に回す人もいます。 ふたりで行く、両家で行く、親を連れて行く、どれもあります。
ただし、写真が残りにくいのが弱点です。 旅先で、きちんと撮った1枚を必ず作ってください。 スマホで構いません。誰かに頼んで、ふたり並んだ写真を撮ってもらいます。
式の費用を全部使い切る必要もありません。 写真だけ、食事だけと決めた人のほうが、あとで「ちょうどよかった」と言います。
何もしない
これも、ちゃんとした選択です。 2023年7月から2024年6月に結婚した人への調査では、「結婚式を行った」は36.0%、「行う予定」は22.2%でした (マイナビウエディング「2024年 結婚・結婚式の実態調査」2024年7月)。 式をしない人は、珍しくありません。
ただし、何もしないと決めた人ほど、あとから「写真が1枚もない」と言います。 何もしなくても、その時期の写真だけは残しておくことをおすすめします。
誰を呼ぶかで、形が決まる
代わりの形が決まらないときは、人数から考えると早いです。
| 呼ぶ人 | 向いている形 |
|---|---|
| ふたりだけ | 写真だけ。日帰りの旅行と組み合わせる人もいます |
| 両家の親まで(4〜6人) | 写真+食事会。いちばん多い形です |
| きょうだいまで(8〜10人) | 食事会。個室のある店で2時間 |
| 友人も呼びたい | 会費制の食事会。式ではない形にすると、準備が軽くなります |
人数が増えるほど、日程調整と費用が増えます。 呼びたい人ではなく、来てもらいやすい人から数えると決めやすくなります。
決めるのは「やらないこと」
5つを前にすると、全部やりたくなります。 そこで、やらないことから決めると早く終わります。
絶対にやらないものに線を引く
「衣装は着ない」「人は呼ばない」など。
残ったものに順番をつける
上から2つまでにします。
日付を1つ決める
決まると、準備が動き出します。
費用の上限を決める
決めておかないと、写真は際限なく増えます。
日取りと季節の選び方
写真も食事会も、日取りで疲れ方が変わります。
| 時期 | 向いていること |
|---|---|
| 春・秋 | 屋外の写真がきれい。予約は早めに埋まります |
| 夏 | 汗と日差しで、屋外は大変。屋内のスタジオ向き |
| 冬 | 空気が澄んで写真はきれい。寒さ対策が要ります |
| 入籍の日 | 日付がそろう。平日になることが多い |
親を呼ぶなら、移動が楽な日を選んでください。 朝が早い、乗り換えが多い、というだけで負担になります。
写真の日に、持っていくもの
当日になって慌てるのは、たいてい同じものです。
- 履き慣れた靴(移動用)。撮影用とは別に
- 上着(季節を問わず。待ち時間に冷えます)
- 飲み物と、軽くつまめるもの
- 親の分の椅子代わりになるもの(屋外のとき)
- スマホ(スタジオの写真とは別に、自分たちでも撮ります)
自分たちのスマホで撮った1枚が、いちばんよく見返されます。 仕上がりを待つあいだの写真は、その日にしか撮れません。
みさきの1月
紙に5つ書いて、ふたりで消していきました。
夫は「人を呼ぶのはなし」と最初に言いました。 わたしは「写真はほしい」と言いました。 残ったのは、写真と、両家の食事会でした。
母に電話で伝えると、「写真、お父さんにも撮らせてあげてね」と言いました。 自分が入りたいとは、言いませんでした。
わたしたちは、写真の日に両家の親も呼ぶことにしました。
やらないことから、決めていく。
よくある質問
写真とそのときのことばを、1つのページに
式をしない日にも、写真は残ります。子どものころの1枚と、その日のことばをまとめておけます。
写真を送っていただくだけで、こちらでお作りします。29,800円(税込・買い切り)。公開の期限はありません。
結婚のお知らせを、1枚にして送る
職場に、友人に、遠くの親戚に。LINEで送れる手紙にする方法もあります。
※この記事は物語シリーズ「みさきの、結婚式をしない選択」の1話です。
登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。
提供:WebエンジンPro(株式会社MASA)
※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。
作法や慣習は、地域・家庭・宗派によって異なります。
ご家族と相談のうえ、ご判断ください。
