結婚式はまだ先で、ふたりで撮った写真もありません。 それでも、年賀状で結婚を伝えたい相手がいます。 この記事では、写真なしの年賀状で結婚を報告する書き方と、入れる要素、文例をまとめます。
- 写真がなくても報告はできる。伝えるのは事実・日付・お願いの3つ
- 連名と旧姓を入れれば、誰が結婚したかが一目で伝わる
- 写真を載せるかは「そもそも要るか」で決める。なくても失礼ではない
- 結婚式の写真がなく、年賀状で報告できないと思っている
- 写真を載せたくないけれど、結婚は伝えたい
- 連名にするとき、旧姓をどこに書けばいいか分からない
- 上司と友人で、同じ文面でいいのか迷う
- 誰まで結婚を伝えるべきか決めていない
写真がなくても、報告はできる
「結婚報告の年賀状」というと、ふたりの写真が入ったものを思い浮かべます。 そのため、写真がないと報告ができないように感じます。
そんなことはありません。 結婚の報告に必要なのは、写真ではなく文面です。 「結婚しました」という事実と、日付と、これからのお願い。 この3つが書いてあれば、写真がなくても報告として成立します。
写真がないと、むしろ迷いが減ります。 写真の選び方や、上司に見せていいかどうかを考えなくて済むからです。
報告そのものは、文面がします。
写真なしの年賀状に入れる要素
写真なしの場合、文面の要素をきちんと入れることが大切です。 入れる要素は5つです。
賀詞
「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」など、年賀状としてのあいさつ。
結婚の事実
「昨年◯月に結婚いたしました」。入籍だけなら「入籍いたしました」でも構いません。
日付や時期
月だけで十分です。「昨年10月に」のように書きます。
これからのお願い
「ふたりで新しい年を迎えました。今後ともよろしくお願いいたします」。
連名と新居
ふたりの名前と、住所が変わっていれば新しい住所。旧姓は名前の横に入れます。
この5つが揃っていれば、写真がなくても「結婚報告の年賀状」です。 絵柄は、干支や松竹梅など通常の年賀状のもので構いません。 結婚らしい絵柄を探す必要はありません。
相手別の文例
同じ要素でも、相手によって言葉の改まり方が変わります。 3つに分けて文例を用意しました。
| 相手 | 文例 |
|---|---|
| 上司・目上 | 謹んで新年のお慶びを申し上げます。私事ではございますが、昨年◯月に結婚いたしました。未熟なふたりではございますが、今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。 |
| 同僚・親戚 | あけましておめでとうございます。昨年◯月に結婚し、ふたりで新しい年を迎えました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 |
| 友人 | あけましておめでとう。昨年◯月に結婚しました。まだ報告できていなくてごめんね。落ち着いたら、ぜひ遊びに来てください。 |
上司あてには「私事ではございますが」の一言を入れると、報告の形が整います。 友人あてには、報告が遅れたことを一言添えると自然です。
文面は印刷で、一言だけ手書きで足すのが、いちばん手間が少なく、気持ちも伝わります。
写真を載せるかは、そもそも要るかで考える
写真がない場合だけでなく、「写真はあるけれど載せたくない」という場合もあります。 そういうときは、「載せるか載せないか」で迷う前に、 そもそも写真は要るのかを考えてください。
写真が要るのは、「相手の顔を知らせたい」ときです。 親戚や、これから付き合いが続く友人には、夫の顔を見せる意味があります。
逆に、職場の上司や取引先には、写真は要りません。 結婚したという事実が伝わればよく、顔を知らせる必要はないからです。
つまり、写真は「要る相手」にだけ、別の機会に見せればいいのです。 年賀状に載せなくても、会ったときに見せる、あとで送る、という方法があります。 年賀状に写真を載せるかどうかで悩む時間は、そこで終わります。
名前の書き方:連名と旧姓
写真なしの報告で、いちばん大切なのは名前です。 写真がないぶん、名前で「誰が結婚したか」を伝える必要があります。
書き方は、こうです。
| 場所 | 書き方 |
|---|---|
| 姓 | 新しい姓を大きく、右側に1つ |
| 名 | 夫の名前を先、妻の名前を続けて(順番に決まりはありません) |
| 旧姓 | 名前の下か横に、小さく「(旧姓 ◯◯)」 |
| 住所 | 新居の住所。変わっていなければそのまま |
旧姓を入れるかどうかは、相手によります。 旧姓でしか知らない相手(自分の職場や友人)には、必ず入れます。 入れないと、知らない名前からの年賀状になってしまいます。
夫の職場や親戚あてには、旧姓はなくても伝わります。 ただ、すべてに入れておいても失礼ではないので、迷うなら入れておきます。
送る相手の範囲
結婚の報告を、誰まで年賀状でするか。 基準は「結婚したことをまだ伝えていない人」です。
すでに直接伝えた相手には、年賀状の文面に改めて書かなくても構いません。 「昨年はお祝いをありがとうございました」と一言添えれば、それで十分です。
伝えていない相手のうち、年賀状を出す相手には、文面で報告します。 年賀状を出さない相手には、別の手段で伝えます。
なお、相手が喪中の場合は、年賀状での結婚報告は控えます。 松の内が明けてから、寒中見舞いで近況として伝えるか、別の機会にします。
みさきの文面
12月のはじめ、夫と文面を考えました。 結婚式は来年の予定で、写真はありません。 「写真なしでいいの?」と夫が聞き、わたしは「いいと思う」と答えました。
上司あてと、友人あてと、親戚あてで、3種類の文面を作りました。 どれも「昨年10月に結婚しました」という一文は同じです。 違うのは、その前後の言葉の改まり方だけでした。
母に文面を見せると、母は旧姓のところを指さしました。
わたしは、全部に入れることにしました。 迷う相手を分けるより、そのほうが早かったからです。
書き上げるまでの手順
写真なしの結婚報告は、文面がすべてです。 その分、文面を決める手順を先に決めておくと迷いません。
報告する相手を決める
年賀状を出す相手のうち、結婚をまだ伝えていない人に印を付けます。
文面を3種類に絞る
上司・同僚と親戚・友人の3つ。それ以上に分けると、印刷の手間が増えます。
名前と旧姓の書き方を決める
姓、名前の順、旧姓の位置を決めます。3種類とも同じにします。
一言を手書きで足す
印刷の文面に、相手ごとに一行だけ手書きします。「落ち着いたら顔を出します」など。
伝えるのは、事実と名前。
よくある質問
はがきの代わりに
新年のあいさつを、LINEで送れる手紙にする方法もあります。
※この記事は物語シリーズ「みさきの、はじめての年賀状」の1話です。
登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。
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※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。
作法や慣習は、地域・家庭・宗派によって異なります。
ご家族と相談のうえ、ご判断ください。
