それぞれの挨拶が済んで、いよいよ両家を引き合わせる段になりました。 何をする集まりなのか、実はよく分かっていません。 この記事では、顔合わせの流れと、事前に決めておくことをまとめます。
- 顔合わせは決まりごとのない、ただの食事会でよい
- 結納と違い、形式も進行も自由。しないという選択もある
- 事前に決めるのは5つだけ。それ以外は当日でいい
- 顔合わせで何をするのか、具体的に想像できない
- 結納をするべきかどうか判断がつかない
- 誰が進行するのか分からず不安になる
- 会話が続かなかったらどうしようと思っている
- しおりを作るべきか迷っている
顔合わせは、何をする集まりなのか
いちばん短く言うと、両家が集まって食事をする会です。
それ以上でも、それ以下でもありません。 儀式ではないので、決まった作法も、必ず言うべき言葉もない。 目的は「これから親戚になる人同士が、一度顔を合わせておくこと」です。
ただ、それだけだと何も決まらないので、 多くの場合は次のような流れで進みます。
集合・着席(10分)
個室に案内され、席に着きます。席次は、 入口から遠い上座に父親という並びが一般的です。 ただ気にしすぎる必要はありません。
はじめの挨拶(5分)
どちらかの父親、または本人が短く挨拶します。 「本日はありがとうございます」程度で十分です。 長い口上は要りません。
両家の紹介(10分)
本人が自分の家族を紹介します。 名前と続柄、ひと言添える程度。 ここは本人がやったほうが場が和みます。
乾杯・食事(90分〜2時間)
ここが大半の時間です。 ただ食べて話すだけで構いません。 話題が尽きたら、料理の話をしていれば持ちます。
記念撮影(10分)
する場合は食事の後半に。 全員が揃った写真は、後から意外と残ります。 お店の方に頼めば撮ってもらえることが多いです。
締めの挨拶・解散(5分)
本人が「今日はありがとうございました」で締めます。 支払いはこの前に済ませておくと、場が乱れません。
全体で2時間から2時間半が目安です。 長すぎると疲れますし、短すぎると話し足りません。
結納とは、何が違うのか
結納は形式のある儀式です。 結納金や結納品を取り交わし、決まった口上を述べます。 仲人を立てる場合もあり、準備も費用もかかります。
顔合わせには、それがありません。
| 結納 | 顔合わせ | |
|---|---|---|
| 性格 | 儀式 | 食事会 |
| 作法 | 決まりがある | 自由 |
| 金品 | 結納金・結納品を交わす | なし(記念品を交換する場合はある) |
| 場所 | 実家・料亭・ホテル | お店の個室が多い |
| 費用 | 数十万円規模になることも | 食事代のみ |
近年は顔合わせのみで済ませる方が多数です。 ただ、ご家庭や地域によっては結納を重んじる場合があります。 本人たちだけで決めず、両家の意向を先に確認してください。
そもそも、しなくてもよいか
結論から言えば、しなくても構いません。 法的にも慣習的にも、必須ではありません。
ただ、省いた場合に起きやすいことが2つあります。
両家が一度も会わないまま進む
挙式をしない場合、この機会を逃すと会う場がなくなります。結婚後の親族付き合いで、初対面が法事になることも。
親が寂しさを抱える
「晴れ姿を見たかった」という気持ちが、この場で埋まることがあります。式をしない場合はなおさらです。
逆に、やらないほうがよい場合もあります。 両家の距離が極端に遠い、親の体調が思わしくない、 日程がどうしても合わない。無理をして負担をかけるくらいなら、 電話やビデオ通話で顔を見る形でも十分です。
事前に決めておく5つのこと
顔合わせの準備で迷うのは、だいたいこの5つです。 逆に言えば、これ以外は当日でも間に合います。
誰が参加するか
両親だけか、兄弟姉妹も呼ぶか、祖父母はどうするか。 人数が両家で揃わないこともあります。 参加する範囲の決め方をご覧ください。
費用を誰が持つか
両家で折半か、本人たちが負担するか。 当日その場で揉めないよう、先に決めておきます。 費用の分け方と伝え方にまとめました。
手土産をどうするか
持参するかどうか、両家で揃えるかどうか。 手土産の選び方にまとめました。
しおりは、必要か
顔合わせのしおりというものがあります。 両家の家族構成やプロフィールをまとめた小冊子で、 当日の進行表を兼ねることもあります。
必須ではありません。 ただ、あると助かる場面が2つあります。
ひとつは、会話が途切れたときです。 手元に見るものがあると、そこから話が広がります。 出身地、趣味、家族構成。書いてあるだけで話題になります。
もうひとつは、進行の目安になることです。 誰も仕切らないまま2時間が過ぎるより、 紙に流れが書いてあるほうが、場が動きます。
手間をかけたくなければ、 A4を1枚、家族の名前と続柄だけ書いたものでも十分です。
みさきが、いちばん不安だったこと
準備を進めながら、みさきがずっと気にしていたのは、 席次でも服装でもありませんでした。
父親同士が、話すことがなかったらどうしよう。
自分の父は無口で、彼のお父さんも寡黙な人でした。 母親同士はきっと話す。でも男性ふたりが黙って座っていたら、 この場は2時間持たない気がしたのです。
母に言うと、「そんなの、どうにでもなるわよ」と返ってきました。 根拠のない言い方でした。
当日、席に着いてから15分ほど、確かに沈黙がありました。 それを破ったのは、彼のお父さんの 「この魚、なんですかね」という一言でした。
そこから献立の話になり、お店の話になり、 お互いの地元の魚の話になって、気づいたら食事が終わっていました。 心配していたことは、起きませんでした。
決めるのは、5つだけ。
よくある質問
顔合わせが終わると、次は報告です
職場に、友人に、遠くの親戚に。はがきを出すほどではないけれど、 きちんと伝えたい。そんなときの選択肢を、ひとつ用意しています。
顔合わせの写真と、その日のことばを両家に
そろって撮った1枚と、交わした言葉を、1つのページにまとめておけます。 写真を送っていただくだけで、こちらでお作りします。公開の期限はありません。
※この記事は物語シリーズ「みさきの結婚準備」の1話です。
登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。
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※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。
顔合わせの進め方や結納の慣習は、地域・家庭・宗派によって大きく異なります。
ご家族と相談のうえ、ご判断ください。
