夫の実家から、年賀状が届いていました。わたしたちは連名で出したつもりでしたが、夫の親には出していなかったのです。 義母に寒中見舞いを出すべきなのか、そもそも親に季節の挨拶状を出すものなのか、分かりませんでした。 この記事では、寒中見舞いを誰に出すかの分け方と、義母・親戚・友人それぞれの文面をまとめます。
- 寒中見舞いを出すのは、年賀状を返せていない相手と喪中にかかわる相手が基本
- それ以外は「出さなくていい」。消去法で相手を減らす
- 義父母への扱いは家で違う。夫の家の慣習を先に聞く
- 寒中見舞いを誰に出せばいいのか、範囲が分からない
- 義母・義父母に季節の挨拶状を出すものなのか迷う
- 親戚全員に出さないと失礼なのか不安
- 友人には出さなくていいのか、出すべきなのか決められない
- 職場の上司に寒中見舞いを出す必要があるか分からない
寒中見舞いを出す相手は、2つの理由で決まる
寒中見舞いは、「全員に出すもの」ではありません。 出す理由がある相手にだけ出すあいさつ状です。
出す理由は、大きく2つです。
| 理由 | 相手 | 出す時期 |
|---|---|---|
| 年賀状を返せていない | 年賀状をくれたのに、松の内までに返せなかった相手 | 松の内が明けたら、なるべく早く |
| 喪中にかかわる | 相手が喪中で年賀状を控えた/自分が喪中で年賀状をくれた相手 | 松の内が明けてから立春の前まで |
これに加えて、「季節の便りとして近況を伝えたい相手」に出すこともありますが、 これは出したい人が出すもので、出さなくても失礼にはあたりません。
理由がなければ、出さなくていい。
消去法で、相手を減らす
「誰に出すか」で迷ったら、出す相手を増やすのではなく、減らしていきます。 順番は次のとおりです。
年賀状をやりとりした相手を消す
すでに年賀状を出して、相手からも届いた相手には、寒中見舞いは要りません。
年賀状のやりとりが元々ない相手を消す
日常的に会う同僚、LINEだけの友人など。寒中見舞いだけ突然出す理由はありません。
残った相手を見る
年賀状をもらったのに返せていない相手、喪中の相手、自分が喪中で年賀状をくれた相手。ここが出す相手です。
最後の決め手
残った相手が「返事を待っているか」。待っていそうなら出す。分からなければ出す。出して困ることはありません。
最後の決め手は「出して困ることはない」です。 迷った相手には出しておけば、気にならなくなります。
義母・義父母には出すか
結婚してはじめての冬で、いちばん迷うのがここです。 義父母に、寒中見舞いのような季節の挨拶状を出すものなのか。
答えは、家によって違います。 親子のあいだで年賀状や季節の挨拶状をやりとりする家もあれば、 「家族なんだから要らない」という家もあります。
だから、自分の家の感覚で決めず、夫を通して夫の親の考えを聞くのが確実です。 「うちは親にも年賀状を出す家?」と夫に聞くだけで、たいてい分かります。
夫の実家から年賀状が届いたなら、その家は「出す家」です。 返せていないなら、寒中見舞いで返すのが自然です。 届いていないなら、無理に出す必要はありません。電話や訪問で十分です。
親戚には、どこまで出すか
親戚については、年賀状と同じ範囲で考えます。 年賀状をやりとりしている親戚に、返せていなければ寒中見舞いを出す。 それ以上に広げる必要はありません。
結婚を機に、相手の親戚にも年賀状を出し始めた場合は、 「誰まで出したか」を夫婦で確認しておきます。 出した相手から届いていて、こちらが出していなければ、寒中見舞いで返します。
親戚全員に寒中見舞いを出す、という考え方はありません。 出していない親戚から「なぜ来ないのか」と言われることも、まずありません。
友人・職場の人には
友人には、年賀状をくれたのに返せていない場合だけ出します。 LINEでつながっている友人なら、LINEで一言返すのでも構いません。 はがきで年賀状が届いたなら、はがきで返すほうが揃います。
職場の上司や同僚には、基本的に寒中見舞いは要りません。 年賀状をもらって返せていない場合は出しますが、 毎日顔を合わせる相手なら、口頭で「年賀状ありがとうございました」と伝えれば、それで足ります。
寒中見舞いは、会って言えない相手に、はがきで伝えるものと考えると、範囲が決めやすくなります。
「出したい」相手には、理由がなくても出していい
ここまで「理由がある相手に出す」と書きました。 でも、出したい相手がいるなら、理由がなくても出して構いません。
寒中見舞いは、もともと季節の便りです。 年賀状のやりとりがなくても、「寒いけれど元気にしていますか」と伝えたい相手がいれば、それで十分な理由です。 遠くに住む祖父母、しばらく会っていない友人、お世話になった方。
「出さなくていい」というのは、「出してはいけない」ではありません。 義務で出す相手を減らし、出したい相手に出す余裕を残す、という考え方です。 消去法で減らしたあとに、足したい相手を1人か2人足す。 それが、いちばん気持ちの残る出し方です。
相手別の文面の違い
出す相手が決まったら、文面を相手に合わせます。 入れる要素は同じで、言葉の改まり方だけが変わります。
| 相手 | 文面の中心 | 言葉 |
|---|---|---|
| 義父母 | 年賀状のお礼と、ふたりの近況。今年の訪問の予定 | 改まりすぎず、丁寧に。「お義母さま」ではなく宛名は「◯◯ ◯◯様」 |
| 親戚 | 年賀状のお礼、遅れたお詫び、結婚後の近況 | 改まった言葉。旧姓を添える |
| 友人 | お礼と近況、次に会う約束 | 話し言葉に近くてよい |
| 喪中の相手 | お悔やみと気づかい | お祝いの言葉を使わない |
義父母あての文例です。
お年賀状をありがとうございました。ご挨拶が遅くなり、申し訳ありません。
おかげさまで、ふたりとも元気に過ごしております。
春には改めて、ご挨拶に伺えればと思っております。
寒さが続きますので、どうぞお体を大切になさってください。
夫が、自分の母に聞いた
1月の第2週、夫の実家からの年賀状に気づきました。 連名で出したつもりでしたが、住所録には夫の親の分がありませんでした。 「親には出さなくていいと思ってた」と夫は言いました。
わたしは、義母に寒中見舞いを出すべきか迷って、母に電話しました。 母は少し考えて、こう言いました。
夫が自分の母に電話すると、「うちは毎年、子どもにも出すのよ。来なくても気にしないけど」と言われたそうです。 出す家だと分かったので、寒中見舞いを1枚、義父母あてに書きました。 来年からは、年賀状の住所録に夫の実家を足すことにしました。
出す相手を決めたら、すること
相手が決まったあとの流れです。
枚数を数える
出す相手の人数に、予備を1〜2枚。通常はがきか、私製はがきと85円切手を用意します。
文面を相手ごとに分ける
義父母・親戚・友人・喪中の相手で、言葉の改まり方を変えます。要素は同じです。
1月中に投函する
松の内が明けてから立春の前まで。1月の半ばに出せば、どの相手にも遅すぎません。
住所録を直す
出していなかった相手(義父母など)を、来年の年賀状のリストに足します。
義父母のことは、夫の家に聞く。
よくある質問
はがきの代わりに
新年のあいさつを、LINEで送れる手紙にする方法もあります。
写真とことばは、家族のページに
撮った写真とそのときのことばを、1つのページにまとめておけます。
公開の期限はありません。
※この記事は物語シリーズ「みさきの、はじめての年賀状」の1話です。
登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。
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※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。
作法や慣習は、地域・家庭・宗派によって異なります。
ご家族と相談のうえ、ご判断ください。
