寒中見舞いで引っ越しを報告する文例|新住所の添え方

第20話 寒中見舞いで引っ越しを報告する|みさきの、はじめての年賀状
みさきの、はじめての年賀状 第20話

年賀状には、新しい住所を書き忘れた相手がいました。差出人欄が古い住所のままだったのです。 寒中見舞いで住所を伝え直せると聞いて、書き方を調べました。 この記事では、寒中見舞いで引っ越しを報告する文例と、新住所の添え方をまとめます。

この記事の要点
  1. 寒中見舞いに「転居しました」の一文と新住所を入れれば、報告になる
  2. 新住所は差出人欄に。本文には「下記に転居しました」と書く
  3. 伝える相手は「次にこの住所を使う人か」で決める
こんなこと、ありませんか
  • 年賀状に新住所を書き忘れた、または古い住所で出してしまった
  • 引っ越しの報告を、寒中見舞いに入れていいのか迷う
  • 「転居しました」をどこに書けばいいか分からない
  • 結婚と引っ越しを一緒に伝えると長くなりそう
  • 転居はがきを別に出すべきか決められない

寒中見舞いで、引っ越しは報告できる

寒中見舞いは季節のあいさつ状ですが、近況を一行添えるのは普通のことです。 引っ越しは近況の代表なので、寒中見舞いで報告して構いません。

必要なのは、次の2つです。

  • 本文に「昨年◯月に転居しました」の一文
  • 差出人欄に、新しい住所

これだけで、受け取った相手は住所録を更新できます。 転居はがきを別に出す必要はありません。

本文に一文、差出人欄に新住所。
それで、引っ越しの報告になります。
去年印刷した年賀状の差出人欄を隠すように置かれた手と、白いはがき
差出人欄が、古い住所のままだった。

入れる要素

寒中見舞いの基本の要素に、引っ越しの一文を足します。

1

書き出し

「寒中お見舞い申し上げます」。賀詞は使いません。

2

相手への言葉

年賀状のお礼、または体調の気づかい。

3

引っ越しの一文

「昨年◯月に下記へ転居いたしました」。月だけで十分です。

4

お願い

「今後は新しい住所へお願いいたします」。ここで住所録の更新をうながします。

5

結び

「寒さ厳しき折、ご自愛ください」。

6

差出人欄

新住所、郵便番号、ふたりの名前。旧姓を伝えたい相手には添えます。

引っ越しの一文と、お願いの一文はセットです。 「転居しました」だけだと、相手は「で、新しい住所はどこ?」と差出人欄を探します。 「下記へ」と書いておくと、目が差出人欄に向きます。

文例

3つの場面に分けました。

年賀状の返事を兼ねて、引っ越しを伝える

寒中お見舞い申し上げます。
ご丁寧なお年賀状をいただき、ありがとうございました。
私どもは昨年秋に下記へ転居いたしました。
今後はこちらの住所へお願いいたします。
寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。

結婚と引っ越しを一緒に伝える

寒中お見舞い申し上げます。
お年賀状をありがとうございました。ご挨拶が遅れ、申し訳ありません。
昨年◯月に結婚し、下記に新居を構えました。
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
まだ寒い日が続きますので、お体を大切にお過ごしください。

友人に、くだけた言葉で

寒中お見舞い申し上げます。
年賀状ありがとう。返事が遅くなってごめんね。
去年の秋に引っ越して、住所が下のものに変わりました。
落ち着いたら遊びに来てね。
寒いから、体に気をつけて。

結婚と引っ越しを一緒に書くなら「結婚し、新居を構えました」と1文にすると、長くなりません。

新住所の書き方と、置く場所

新住所は、差出人欄に書きます。 本文の中に住所を書き込むと、はがきが窮屈になり、相手も転記しにくくなります。

項目書き方
郵便番号 7桁を必ず。番号枠があれば枠に、なければ住所の前に「〒」を付けて
住所 都道府県から。建物名と部屋番号まで省略しない
名前 夫婦の連名。旧姓でしか知らない相手には「(旧姓 ◯◯)」を添える
目印 住所の上に小さく「新住所」と添えると、更新してほしいことが伝わる

建物名と部屋番号の省略は避けてください。 相手がそのまま住所録に写すと、次に届く郵便が戻ってくることがあります。

誰に伝えるかは「次に使う人か」で決める

年賀状を出した全員に、改めて寒中見舞いで住所を伝える必要はありません。 基準を1つにするなら、「この人は、次にわたしの住所を使うか」です。

相手寒中見舞いで伝えるか
年賀状に古い住所で出してしまった相手 伝える。次の年賀状が旧住所に届いてしまう
荷物や案内状を送ってくる親戚・友人 伝える。住所を使う場面がある
年賀状だけの付き合いで、正しい住所で出せた相手 不要。差出人欄で伝わっている
職場の同僚 不要。会社の連絡は職場で済む

古い住所で年賀状を出してしまった相手は、必ず伝えます。 そのままだと、来年の年賀状が旧住所に届き、転居届の転送期間が終わっていれば戻ってきます。

旧住所あての郵便は、どうなるか

新住所を伝えるまでのあいだ、旧住所あてに届いた郵便がどうなるかも、知っておくと安心です。

郵便局に転居届を出していれば、旧住所あての郵便は新住所に転送されます。 転送には期間があるので、その期間内に寒中見舞いで新住所を伝えておけば、 相手は次から新住所あてに出してくれます。

転居届を出していない場合、旧住所あての郵便は差出人に戻るか、旧住所に届いてしまいます。 引っ越してからまだ出していないなら、寒中見舞いより先に、転居届を出してください。 郵便局の窓口のほか、日本郵便のサイトからも手続きできます。

寒中見舞いで新住所を伝えるのは、この転送に頼らなくて済むようにするためでもあります。

ふたりの手が書類と白いはがきを見比べている
印刷の前に、読み合わせた。

転居はがきとの使い分け

引っ越しの報告には転居はがきもありますが、寒中見舞いで伝えるなら別に出す必要はありません。 両方出すと、相手は同じ内容を2回受け取ります。

転居はがきが向いているのは、次の場合です。

  • 引っ越しの時期が寒中見舞いの期間から遠い(春、夏など)
  • 年賀状も寒中見舞いも出さない相手に、住所だけ伝えたい
  • 相手が喪中で、お祝いの要素を含まない通知だけを送りたい

冬に引っ越したなら、年賀状か寒中見舞いで伝えるのが、いちばん自然です。

みさきの差出人欄

1月の半ば、届いた年賀状を見ていて気づきました。 前の職場の先輩あてに、去年のうちに印刷した年賀状の差出人欄が、古い住所のままだったのです。 引っ越しの直前に印刷したせいでした。

「寒中見舞いで住所を知らせ直せばいい」と夫が言いました。 本文に「転居しました」と書くのか、差出人欄だけ直せばいいのか、迷いました。

母に電話すると、母は住所録の話をしました。

住所録を手元に置いて電話で話す母
「①差出人欄だけ新住所にする、②本文に一文を足す、③転居はがきを別に出す。どれにする?」 母さんは年賀状の住所を見比べたりしないわ。『下記へ転居しました』の一文があれば、見るのよ。どれでもいいのよ。

わたしは、本文に「昨年秋に下記へ転居いたしました。今後はこちらへお願いいたします」と書き、差出人欄を新住所にしました。 先輩からは春に、新しい住所あてに手紙が届きました。

書き間違いを防ぐ手順

新住所は、まだ手が慣れていません。 出す前に、次の順で確認します。

1

郵便番号を確認する

引っ越しの書類か郵便局で7桁を確認します。

2

建物名の表記を揃える

契約書などの正式名称で。「マンション」「ハイツ」の違いも。

3

部屋番号を確認する

表札や契約書のとおりに。

4

夫婦で読み合わせる

ひとりが読み上げ、もうひとりが書類と照合します。5分で済みます。

新しい部屋の窓辺で、封をしたはがきを持つみさき
次に使う人にだけ、伝わればいい。
本文に一文、差出人欄に新住所。
次に使う人にだけ、伝わればいい。

よくある質問

寒中見舞いで引っ越しを報告してもいいですか。
構いません。「昨年◯月に下記へ転居しました」の一文と、差出人欄の新住所で報告になります。
新住所は本文に書きますか、差出人欄に書きますか。
差出人欄です。本文には「下記へ転居しました」と書いて、差出人欄に目を向けます。
結婚と引っ越しを一緒に伝えると長くなりませんか。
「昨年◯月に結婚し、下記に新居を構えました」と1文にすれば、1行で収まります。
転居はがきも別に出すべきですか。
寒中見舞いで伝えるなら不要です。引っ越しの時期が冬から遠い場合や、季節の挨拶状を出さない相手にだけ転居はがきを使います。
古い住所で年賀状を出してしまいました。どうすればいいですか。
その相手には必ず寒中見舞いで新住所を伝えてください。そのままだと来年の年賀状が旧住所に届きます。
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※この記事は物語シリーズ「みさきの、はじめての年賀状」の1話です。 登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。 提供:WebエンジンPro(株式会社MASA)
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