結婚の挨拶とは?両親に伝える順番と当日までの準備

第2話 結婚の挨拶とは?|みさきの結婚準備
みさきの結婚準備 第2話

顔合わせの日が決まって、その前にやることがあると知りました。 挨拶と顔合わせは、別のものだったのです。 この記事では、結婚の挨拶とは何をするものかと、当日までの準備をまとめます。

この記事の要点
  1. 挨拶と顔合わせは別のもの。挨拶が先、顔合わせが後
  2. どちらの家から先に行くかは、女性側からが多いが決まりではない
  3. 当日は1時間半から2時間。長居しないほうが双方が楽
こんなこと、ありませんか
  • 挨拶と顔合わせを、同じことだと思っていた
  • どちらの実家から先に行くのか分からない
  • すでに何度も会っているのに、改めて挨拶が必要か迷う
  • 遠方で、日帰りが難しい
  • 当日どのくらい滞在すればいいのか見当がつかない

挨拶と顔合わせは、別のものです

みさきは、この2つを同じことだと思っていました。 母に「挨拶はいつ行くの」と聞かれて、 「顔合わせのことでしょ」と答えたら、少し間があきました。

結婚の挨拶両家の顔合わせ
誰が集まるか ふたりと、片方の親 ふたりと、両家の親
場所 それぞれの実家が多い お店の個室が多い
回数 2回(両家それぞれ) 1回
目的 結婚の意思を伝え、認めてもらう 両家が顔を合わせ、これからを相談する
順番 先 後

つまり、挨拶を2回してから、顔合わせが1回です。 合わせて3回、それぞれ別の日に行うことになります。

玄関先で手土産の紙袋を持って立っているみさき
3回あると知ったのは、1回目の前日だった。

そもそも、挨拶は必要か

必須ではありません。

すでに何度も食事をしていて、結婚することも伝わっている。 そういう場合に、改めて「結婚させてください」と言う必要があるのか。 迷う方は多いようです。

ただ、省いたときに困ることが1つあります。 親の側に「いつ聞かされたのか分からない」という感覚が残ることです。

雑談の中で自然に伝わったことと、 改まって伝えられたことは、受け取り方が違います。 後者には「区切り」があります。この区切りが、 親にとっては手放す準備の時間になることがあるようです。

形式そのものより、「いつ、はっきり伝えたか」が あとから効いてくるように思います。

とはいえ、家庭によっては改まった場を好まない親もいます。 相手の家の雰囲気を、パートナーに聞いてから決めてください。 かしこまった挨拶が、かえって気を遣わせる場合もあります。

どちらの家から先に行くか

ここも決まりはありませんが、目安はあります。

目安 1

女性側から先

もっとも多い形です。「娘さんをいただく」という考え方が背景にあります。

目安 2

近いほうから先

移動の負担で決めます。遠方の家を後にすると、日程を組みやすくなります。

目安 3

都合がつくほうから

体調や仕事の事情を優先します。順番を待って遅れるより、行けるときに行きます。

湯呑みを二つ出しながら話す母
「①女性側から先、②男性側から先、③近いほうから。どれにする?」 うちは父さんの実家が遠かったから、こっちが先だったわ。どれでもいいのよ。

母はまた三つ並べました。そして最後に、いつものように付け足します。

順番を気にする方は多いのですが、実際に指摘されたという話は、あまり聞きません。 それより、片方だけ何か月も遅れるほうが気になります。 1回目から2回目まで、間をあけすぎないようにしてください。

当日までに、決めておくこと

1

どちらが切り出すか

男性が言うものと思われがちですが、決まりはありません。 どちらが言うかを、当日までにふたりで決めておきます。 決めていないと、その場でお互いを見合うことになります。

2

滞在時間の目安

1時間半から2時間が目安です。 長居すると、迎える側の負担になります。 帰る時間をあらかじめ伝えておくと、双方が動きやすくなります。

3

手土産をどうするか

持参するのが一般的です。3,000円前後が目安。 渡すのは、部屋に通されて挨拶をしたあとです。 玄関で渡すのは避けたほうが無難とされています。

4

聞かれそうなことへの答え

仕事のこと、これからの住まい、式の予定。 まだ決まっていないなら「これから相談します」で構いません。 取り繕った答えより、正直なほうが後で困りません。

当日の流れ

おおまかな時間の使い方です。合計で1時間半から2時間になります。

場面目安すること
到着 約束の
5分後
早すぎる到着は、迎える側の支度が終わっていないことがあります。少し遅れて着くくらいが親切とされています
玄関 2〜3分 コートは外で脱ぎます。手土産はまだ渡しません
雑談 10分ほど 道のこと、天気のこと。ここで場をほぐします
本題 10〜15分 結婚の意思を伝えます。ここが山場です
手土産 — 本題のあとに渡します
歓談 40分〜
1時間
これからのこと、家族のこと。食事を勧められることもあります
おいとま — こちらから切り出します。長居しないほうが双方が楽です

この中でいちばん短いのが本題です。 10分ほどで終わります。 何週間も緊張していたわりに、済んでしまえば早い。 そういうものだと思っておくと、少し楽になります。

挨拶が終わってから、決めること

挨拶は、それ自体がゴールではありません。 ここから顔合わせに向けて、決めることが増えていきます。

両家の挨拶が済むと、次はこの5つが待っています。

挨拶の場で、この話が出ることもあります。 そのときに「何も考えていません」だと話が進みません。 決まっていなくても、何を決める必要があるかは知っておくと楽になります。

みさきが最初につまずいたこと

みさきがつまずいたのは、当日ではありませんでした。

母に「挨拶はいつ行くの」と聞かれて、顔合わせのことだと思って答えた。 そこで初めて、3回あることを知ったのです。

顔合わせの日はもう決まっていました。 そこから逆算すると、挨拶に使える週末は2つしかありません。 順番を選ぶ余裕は、最初からなかったことになります。

結局、行けるほうから行きました。彼の実家が先になりました。 「女性側から先が多い」と知ったのは、そのあとです。

座卓に並んだ湯呑み
知らないまま進んだけれど、誰も何も言わなかった。

あとで母に言うと、「そんなの誰も見てないわよ」と返ってきました。 気にしていたのは、やっぱり自分だけだったのかもしれません。

ただ、ひとつだけ良かったことがあります。 1回目を彼の実家にしたおかげで、2回目は自分の家でした。 勝手が分かっている場所で、彼が緊張する番になった。 お茶を出しながら、みさきは少しだけ余裕を持って座っていられました。

日が傾いた帰り道を歩くふたりの後ろ姿
1回目が終わった。あと2回ある。
順番より、
間をあけすぎないほうが大事。

よくある質問

日帰りできない距離の場合、どうすればよいですか。
宿泊が必要になりますが、実家に泊まるかどうかは慎重に決めてください。 迎える側の準備が大きくなります。近くに宿を取り、 その旨を先に伝えておくほうが、双方の負担が軽くなることが多いようです。
親が離れて暮らしている場合は、両方に行くべきですか。
できれば両方に伺うのが望ましいですが、 距離や事情によっては難しいこともあります。 片方だけになる場合は、その理由をもう一方に伝えておくと、 後から気持ちのすれ違いが起きにくくなります。
すでに何度も会っているのに、改めて挨拶は必要ですか。
形式としては省くこともできます。ただ、 「いつ、はっきり伝えたか」が親の側に残ります。 改まった場が苦手なご家庭なら、食事の席で 「あらためてご挨拶させてください」と一言添えるだけでも形になります。
挨拶なしで、いきなり顔合わせをしてもよいですか。
遠方などの事情があれば、そうする方もいます。 ただし顔合わせは両家が揃う場なので、 そこで初めて結婚の意思を伝えることになると、 親の側が驚いたまま進むことになります。 事前に電話で伝えておくだけでも、受け取り方が変わります。
結婚を反対されたら、どうすればよいですか。
その場で決着をつけようとしないほうが無難です。 一度持ち帰り、日を改めて話すほうが、関係を保ちやすくなります。 反対の理由が具体的なもの(仕事・住まい・時期)であれば、 そこを整えてから再度伺うという進め方もあります。
この先のこと

顔合わせが終わると、次は報告です

職場に、友人に、遠くの親戚に。はがきを出すほどではないけれど、 きちんと伝えたい。そんなときの選択肢を、ひとつ用意しています。

写真付き手紙:デジタル版を見る
その先に

顔合わせの写真と、その日のことばを両家に

そろって撮った1枚と、交わした言葉を、1つのページにまとめておけます。 写真を送っていただくだけで、こちらでお作りします。公開の期限はありません。

アルバム:デジタル版を見る

※この記事は物語シリーズ「みさきの結婚準備」の1話です。 登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。 提供:WebエンジンPro(株式会社MASA)
※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。 挨拶の作法や順番は、地域・家庭・宗派によって異なります。 ご家族と相談のうえ、ご判断ください。

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