寒中見舞いを出し忘れたら?立春を過ぎたときの余寒見舞い

第22話 寒中見舞いを出し忘れたら?|みさきの、はじめての年賀状
みさきの、はじめての年賀状 第22話

2月に入ってから、返していない年賀状が1枚あることに気づきました。 寒中見舞いの時期は、もう過ぎていました。 この記事では、寒中見舞いを出し忘れたときの余寒見舞いへの切り替えと、文例、それも過ぎたときの伝え方をまとめます。

この記事の要点
  1. 立春を過ぎたら、寒中見舞いではなく余寒見舞い。書き出しを変えるだけ
  2. 余寒見舞いは、一般に2月いっぱいから3月はじめごろまで
  3. 出し忘れに気づいたら、「まだ返すか」を先に決める。返すなら遅くても出す
こんなこと、ありませんか
  • 寒中見舞いを出すつもりが、2月になってしまった
  • 立春を過ぎたら、もう出せないと思っている
  • 「余寒見舞い」という言葉を初めて聞いた
  • 今さら出すのは、かえって失礼ではないかと迷う
  • 来年も同じことをしそうで、仕組みを作りたい

立春を過ぎたら、余寒見舞いに切り替える

寒中見舞いは、松の内が明けてから立春の前までに出すあいさつ状です。 立春(2月のはじめ)を過ぎると、暦の上では春です。 「寒中お見舞い」と書くには、時期が合わなくなります。

でも、出せなくなるわけではありません。 書き出しを「余寒お見舞い申し上げます」に変えれば、そのまま出せます。 これが余寒見舞いです。

時期あいさつ状書き出し
松の内が明けてから立春の前まで 寒中見舞い 寒中お見舞い申し上げます
立春を過ぎてから(一般に2月いっぱい〜3月はじめ) 余寒見舞い 余寒お見舞い申し上げます
それも過ぎたら 季節のあいさつ状ではなく、普通の手紙 時候の挨拶(「春らしくなってまいりました」など)

内容は寒中見舞いと同じで構いません。 書き出しと、結びを「まだ寒さが残りますが」のように変えるだけです。

出し忘れても、終わりではない。
書き出しを変えれば、まだ出せる。
片づけかけの年賀状の束から、一枚だけ抜き出された白いはがき
一枚だけ、返していなかった。

余寒見舞いの時期

余寒見舞いは、立春を過ぎてもまだ寒さが残る時期に出します。 一般に、2月いっぱいから3月はじめごろまでとされています。

「いつまで」に厳密な決まりはありません。 暦の上では春でも、実際にはまだ寒い時期なので、「余寒(残る寒さ)」を見舞う、という意味です。 3月に入って暖かくなってきたら、余寒見舞いとしては遅くなります。

それでも出したい相手がいれば、季節のあいさつ状という形をやめて、 普通の手紙として近況とお詫びを書けば、いつでも出せます。

そのまま使える文例

寒中見舞いの文例の、書き出しと結びを変えたものです。

年賀状の返事として

余寒お見舞い申し上げます。
ご丁寧なお年賀状をいただきながら、ご挨拶が遅くなりましたこと、お詫び申し上げます。
おかげさまで、私どもは元気に過ごしております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
暦の上では春とはいえ、まだ寒さが残ります。どうぞご自愛ください。

友人に、くだけた言葉で

余寒お見舞い申し上げます。
年賀状ありがとう。返事がこんなに遅くなってごめんね。
こっちは元気にしています。
暖かくなったら、久しぶりに会おうね。
まだ寒い日もあるから、体に気をつけて。

相手が喪中のとき

余寒お見舞い申し上げます。
ご服喪中と伺い、年始のご挨拶を控えさせていただきました。
遅ればせながら、心よりお悔やみ申し上げます。
寒さが残る時期ですので、どうぞお体を大切にお過ごしください。

「おめでとう」は使いません。 結びに「まだ寒さが残ります」と入れると、余寒見舞いらしくなります。

出し忘れに気づいたら、「まだ返すか」を先に決める

2月に気づいたとき、まず考えたいのは「余寒見舞いの書き方」ではありません。 そもそも、まだ返すのかです。

返したほうがいいのは、次の相手です。

  • 毎年やりとりしている相手(返事がないと「何かあったのか」と思われる)
  • 目上の方、恩師、親戚
  • 結婚や引っ越しを伝えていない相手(伝える機会がなくなる)
  • 相手から「元気?」など、こちらを気にする一言が添えてあった相手

一方、こちらから出さなくなって数年たつ相手や、相手も毎年出したり出さなかったりする相手なら、 今さら余寒見舞いを出さなくても、関係が変わることはまずありません。

迷ったら、返してください。 遅くても返したことは、返さなかったことより、相手に良く残ります。 「今さら出すほうが失礼」ということは、ありません。

遅れたお詫びは、一文でいい

余寒見舞いで気になるのは、「なぜこんなに遅れたか」を書くべきかです。 書かなくて構いません。

「ご挨拶が遅くなりましたこと、お詫び申し上げます」の一文で十分です。 理由を長く書くと、言い訳のように読めます。 相手も理由を知りたいわけではなく、返事が来たことを受け取るだけです。

友人なら「こんなに遅くなってごめんね」の一言で、それも伝わります。

それも過ぎてしまったら

3月に入って、余寒見舞いの時期も過ぎてしまうことがあります。 その場合は、季節のあいさつ状という形をやめます。

普通の手紙として、近況を伝えてください。 「春らしくなってまいりました」のような時候の挨拶で始め、 年賀状のお礼と遅れたお詫び、近況、今年のお願いを書きます。

はがきでも、便箋でも構いません。 形式がなくなる分、自分の言葉で書きやすくなります。

「年賀状のお礼を、春に手紙で伝える」というのは、珍しいことではありません。 返さないままにしないことのほうが、時期より大切です。

壁のカレンダーの前で、白いはがきに書く手元
書き出しを変えれば、まだ出せた。

2月に気づいた一枚

2月4日の夜、年賀状の束を片づけていて、一枚だけ返していないことに気づきました。 高校のときの部活の先輩で、去年、結婚のお祝いのメッセージを添えてくれていた人です。

寒中見舞いの時期は、前日で終わっていました。 「もう出さないほうがいいのかな」と思いましたが、それは自分が気まずいだけだと気づきました。

母に電話しようとして、やめました。 出すか出さないかは、自分で決められることです。

テーブルでひとり、はがきに向かうみさき
「①余寒見舞いで出す、②春に手紙で出す、③出さない。どれにする?」 自分で並べて、自分で選びました。①です。母なら、たぶん「遅くても出しなさい」と言ったと思います。

通常のはがきに「余寒お見舞い申し上げます」と書いて、翌日に出しました。 先輩からは、数日後に「元気そうでよかった」とLINEが来ました。

来年、同じことを起こさない仕組み

出し忘れは、気づくのが遅いから起きます。 仕組みを1つ作っておくと、来年は起きにくくなります。

1

年賀状を受け取ったら、その場で束を2つに分ける

「出した相手」と「出していない相手」。届いたときに分けるだけです。

2

松の内が明けた日に、「出していない」束を見る

1月8日に一度、束を開く。それだけで気づけます。

3

投函日を1月中に1日決める

「1月15日に出す」と決めておけば、2月にずれ込みません。

4

出したら、束を片づける

出していない束が残っていれば、まだ終わっていない印です。

「1月8日に束を見る」を、カレンダーに書いておく。 これだけで、出し忘れはほとんど防げます。

冬の朝、はがきを一枚持って外に出るみさき
翌日に、出した。
立春を過ぎたら、余寒見舞い。
遅くても、返さないよりいい。

よくある質問

寒中見舞いを出し忘れて、立春を過ぎてしまいました。もう出せませんか。
出せます。書き出しを「余寒お見舞い申し上げます」に変えて、余寒見舞いとして出します。内容は同じで構いません。
余寒見舞いはいつまで出せますか。
一般に2月いっぱいから3月はじめごろまでです。それを過ぎたら、季節のあいさつ状ではなく普通の手紙で近況を伝えます。
今さら出すほうが失礼になりませんか。
なりません。遅くても返したほうが、返さないより相手に良く残ります。迷ったら出してください。
遅れた理由は書くべきですか。
書かなくて構いません。「ご挨拶が遅くなりましたこと、お詫び申し上げます」の一文で十分です。
余寒見舞いにも「おめでとう」は使えませんか。
使いません。年賀の挨拶ではないので、賀詞は入れません。「まだ寒さが残ります」のような気づかいで結びます。
写真付き手紙:デジタル版

はがきの代わりに

新年のあいさつを、LINEで送れる手紙にする方法もあります。

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その先に

写真とことばは、家族のページに

撮った写真とそのときのことばを、1つのページにまとめておけます。

公開の期限はありません。

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※この記事は物語シリーズ「みさきの、はじめての年賀状」の1話です。 登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。 提供:WebエンジンPro(株式会社MASA)
※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。 作法や慣習は、地域・家庭・宗派によって異なります。 ご家族と相談のうえ、ご判断ください。

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