年賀状には、新しい住所を書き忘れた相手がいました。差出人欄が古い住所のままだったのです。 寒中見舞いで住所を伝え直せると聞いて、書き方を調べました。 この記事では、寒中見舞いで引っ越しを報告する文例と、新住所の添え方をまとめます。
- 寒中見舞いに「転居しました」の一文と新住所を入れれば、報告になる
- 新住所は差出人欄に。本文には「下記に転居しました」と書く
- 伝える相手は「次にこの住所を使う人か」で決める
- 年賀状に新住所を書き忘れた、または古い住所で出してしまった
- 引っ越しの報告を、寒中見舞いに入れていいのか迷う
- 「転居しました」をどこに書けばいいか分からない
- 結婚と引っ越しを一緒に伝えると長くなりそう
- 転居はがきを別に出すべきか決められない
寒中見舞いで、引っ越しは報告できる
寒中見舞いは季節のあいさつ状ですが、近況を一行添えるのは普通のことです。 引っ越しは近況の代表なので、寒中見舞いで報告して構いません。
必要なのは、次の2つです。
- 本文に「昨年◯月に転居しました」の一文
- 差出人欄に、新しい住所
これだけで、受け取った相手は住所録を更新できます。 転居はがきを別に出す必要はありません。
それで、引っ越しの報告になります。
入れる要素
寒中見舞いの基本の要素に、引っ越しの一文を足します。
書き出し
「寒中お見舞い申し上げます」。賀詞は使いません。
相手への言葉
年賀状のお礼、または体調の気づかい。
引っ越しの一文
「昨年◯月に下記へ転居いたしました」。月だけで十分です。
お願い
「今後は新しい住所へお願いいたします」。ここで住所録の更新をうながします。
結び
「寒さ厳しき折、ご自愛ください」。
差出人欄
新住所、郵便番号、ふたりの名前。旧姓を伝えたい相手には添えます。
引っ越しの一文と、お願いの一文はセットです。 「転居しました」だけだと、相手は「で、新しい住所はどこ?」と差出人欄を探します。 「下記へ」と書いておくと、目が差出人欄に向きます。
文例
3つの場面に分けました。
年賀状の返事を兼ねて、引っ越しを伝える
ご丁寧なお年賀状をいただき、ありがとうございました。
私どもは昨年秋に下記へ転居いたしました。
今後はこちらの住所へお願いいたします。
寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
結婚と引っ越しを一緒に伝える
お年賀状をありがとうございました。ご挨拶が遅れ、申し訳ありません。
昨年◯月に結婚し、下記に新居を構えました。
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
まだ寒い日が続きますので、お体を大切にお過ごしください。
友人に、くだけた言葉で
年賀状ありがとう。返事が遅くなってごめんね。
去年の秋に引っ越して、住所が下のものに変わりました。
落ち着いたら遊びに来てね。
寒いから、体に気をつけて。
結婚と引っ越しを一緒に書くなら「結婚し、新居を構えました」と1文にすると、長くなりません。
新住所の書き方と、置く場所
新住所は、差出人欄に書きます。 本文の中に住所を書き込むと、はがきが窮屈になり、相手も転記しにくくなります。
| 項目 | 書き方 |
|---|---|
| 郵便番号 | 7桁を必ず。番号枠があれば枠に、なければ住所の前に「〒」を付けて |
| 住所 | 都道府県から。建物名と部屋番号まで省略しない |
| 名前 | 夫婦の連名。旧姓でしか知らない相手には「(旧姓 ◯◯)」を添える |
| 目印 | 住所の上に小さく「新住所」と添えると、更新してほしいことが伝わる |
建物名と部屋番号の省略は避けてください。 相手がそのまま住所録に写すと、次に届く郵便が戻ってくることがあります。
誰に伝えるかは「次に使う人か」で決める
年賀状を出した全員に、改めて寒中見舞いで住所を伝える必要はありません。 基準を1つにするなら、「この人は、次にわたしの住所を使うか」です。
| 相手 | 寒中見舞いで伝えるか |
|---|---|
| 年賀状に古い住所で出してしまった相手 | 伝える。次の年賀状が旧住所に届いてしまう |
| 荷物や案内状を送ってくる親戚・友人 | 伝える。住所を使う場面がある |
| 年賀状だけの付き合いで、正しい住所で出せた相手 | 不要。差出人欄で伝わっている |
| 職場の同僚 | 不要。会社の連絡は職場で済む |
古い住所で年賀状を出してしまった相手は、必ず伝えます。 そのままだと、来年の年賀状が旧住所に届き、転居届の転送期間が終わっていれば戻ってきます。
旧住所あての郵便は、どうなるか
新住所を伝えるまでのあいだ、旧住所あてに届いた郵便がどうなるかも、知っておくと安心です。
郵便局に転居届を出していれば、旧住所あての郵便は新住所に転送されます。 転送には期間があるので、その期間内に寒中見舞いで新住所を伝えておけば、 相手は次から新住所あてに出してくれます。
転居届を出していない場合、旧住所あての郵便は差出人に戻るか、旧住所に届いてしまいます。 引っ越してからまだ出していないなら、寒中見舞いより先に、転居届を出してください。 郵便局の窓口のほか、日本郵便のサイトからも手続きできます。
寒中見舞いで新住所を伝えるのは、この転送に頼らなくて済むようにするためでもあります。
転居はがきとの使い分け
引っ越しの報告には転居はがきもありますが、寒中見舞いで伝えるなら別に出す必要はありません。 両方出すと、相手は同じ内容を2回受け取ります。
転居はがきが向いているのは、次の場合です。
- 引っ越しの時期が寒中見舞いの期間から遠い(春、夏など)
- 年賀状も寒中見舞いも出さない相手に、住所だけ伝えたい
- 相手が喪中で、お祝いの要素を含まない通知だけを送りたい
冬に引っ越したなら、年賀状か寒中見舞いで伝えるのが、いちばん自然です。
みさきの差出人欄
1月の半ば、届いた年賀状を見ていて気づきました。 前の職場の先輩あてに、去年のうちに印刷した年賀状の差出人欄が、古い住所のままだったのです。 引っ越しの直前に印刷したせいでした。
「寒中見舞いで住所を知らせ直せばいい」と夫が言いました。 本文に「転居しました」と書くのか、差出人欄だけ直せばいいのか、迷いました。
母に電話すると、母は住所録の話をしました。
わたしは、本文に「昨年秋に下記へ転居いたしました。今後はこちらへお願いいたします」と書き、差出人欄を新住所にしました。 先輩からは春に、新しい住所あてに手紙が届きました。
書き間違いを防ぐ手順
新住所は、まだ手が慣れていません。 出す前に、次の順で確認します。
郵便番号を確認する
引っ越しの書類か郵便局で7桁を確認します。
建物名の表記を揃える
契約書などの正式名称で。「マンション」「ハイツ」の違いも。
部屋番号を確認する
表札や契約書のとおりに。
夫婦で読み合わせる
ひとりが読み上げ、もうひとりが書類と照合します。5分で済みます。
次に使う人にだけ、伝わればいい。
よくある質問
はがきの代わりに
新年のあいさつを、LINEで送れる手紙にする方法もあります。
写真とことばは、家族のページに
撮った写真とそのときのことばを、1つのページにまとめておけます。
公開の期限はありません。
※この記事は物語シリーズ「みさきの、はじめての年賀状」の1話です。
登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。
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※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。
作法や慣習は、地域・家庭・宗派によって異なります。
ご家族と相談のうえ、ご判断ください。
