自宅ネイルサロンに客が来ない|開業直後にやるべき集客の第一歩

第6話 オープンしたのに、誰も来ない|ひとりネイルサロン みさきの物語
開業編 第6話(最終話)

家族の同意をもらい、資格を調べ、道具をそろえ、書類を出して、部屋を整えた。 準備は、ぜんぶ終わったはずだった。——それなのに、オープンの日、 ドアは一度も開きませんでした。この記事は、開業編の最終回です。

この記事の要点
  1. 開業直後にお客様が来ないのは、当たり前のことです
  2. 原因は技術でも価格でもなく、まだ誰にも伝えていないから
  3. つくるのと、知られるのは、別の仕事。ここからが集客編です

準備は終わったのに、誰も来ない

オープンの日。部屋はきれいに片付き、道具は使う順に並び、 タオルは新しいものに替えてあります。あとはお客様を待つだけ。

朝が過ぎ、昼が過ぎ、夕方になっても、呼び鈴は鳴りません。 向かいの椅子は、空いたままです。

誰も来ない部屋で、窓の外を見つめるみさき
ちゃんと準備したのに、何が足りないんだろう……。きれいな部屋に、ひとり。

このとき、多くの方が自分を責めはじめます。 技術が足りないのかもしれない。値段が高いのかもしれない。 そもそも向いていなかったのかもしれない——。

どれも違います。

お店ができたことを、まだ誰にも伝えていない

窓の外を指さし、問題は外にあると伝える涼子先輩
「お店ができたこと、まだ誰にも伝えてないでしょ」 問題は部屋の中ではなく、にある。 つくる仕事は終わった。次は、知ってもらう仕事。

自宅サロンには、看板が出せません。

テナントであれば、通りかかった人が「あ、ネイルサロンができたんだ」と気づきます。 ところが自宅の場合、外から見ればただの家です。 存在そのものが、誰にも知られていない状態から始まります。

これは技術の問題でも、努力の問題でもありません。 単純に、まだ伝えるという作業をしていないだけです。

つくるのと、知られるのは、別の仕事。
お店をつくる仕事は、第5話で終わりました。 ここから始まるのは、まったく別の仕事です。 同じ人がやるので地続きに見えますが、必要な作業は根本的に違います。

知っていただく方法は、3つあります

集客の手段はたくさんあるように見えて、整理すると3つに分かれます。 それぞれ出会う相手が違うので、まずはそこを押さえてください。

無料

Googleマップ

「近くのネイル」で探している方に見つけていただく。 今すぐ行きたいと思っている近所の方と出会えます。

無料

Instagram

デザインを見て「この人にお願いしたい」と思っていただく。 好みが合う方と出会えます。

有料

ポータルサイト

集客力は強いものの、掲載料や手数料がかかります。 比較して選びたい方と出会えます。

順番があります。まずは、無料で始められる2つから。

ポータルサイトは確かに人が集まりますが、掲載料が固定費になります。 第1話で「はじめの◯か月は広告にお金をかけない」と決めたのであれば、 その約束を守れる方法から始めるのが筋です。

「待つ」から「届ける」へ

はじめて外に向かってスマホを開くみさき
つくるだけじゃ、だめだったんだ。——はじめて、外に向かってスマホを開いた。

ここで、頭の切り替えが必要になります。

準備している間は、ずっと内側を向いていました。 部屋を整える、道具をそろえる、書類を出す。すべて自分の手の中で完結する作業です。

これからは外側を向きます。 自分ではどうにもならない相手——お客様——に向かって、伝えていく仕事です。 手応えがすぐには返ってきません。反応が薄い日も続きます。

それでも、待つのをやめて、届けにいくと決める。
ここが、開業編と集客編の境目です。

すぐには埋まりません

夜、静かなスマホを前に座るみさき
——今日も、予約はゼロ。でも、待つのをやめて、届けにいくと決めた。

正直にお伝えしておきます。

Googleマップに登録して、Instagramを始めても、 翌日に予約が入ることはまずありません。 情報が行き渡るまでには時間がかかりますし、 はじめて見た方がすぐに予約するとも限りません。

開業してしばらくは、サロンの売上だけで生計を立てるのは難しいのが実情です。 アルバイトと掛け持ちしながら軌道に乗せた方も少なくありません。 それは失敗ではなく、普通のことです。

だからこそ、第1話で決めた「やめ方」が効いてきます。 1年やってみる、と決めてあれば、3か月で焦る必要はありません。 期限があるから、そこまでは腰を据えて続けられる。

SEASON 1 — 開業編 完

つくるのと、知られるのは、別の仕事だった。

「もう一度ネイルがしたい」から、オープンの日まで。 ここまでで、お店はできました。
次のシーズンは、そのお店を知っていただくための話です。

集客編へ、続きます

シーズン2では、無料で始められる集客を順番に扱います。

よくある質問

オープン前から集客を始めたほうがいいですか?
そのほうが確実です。Googleマップへの登録もInstagramの投稿も、 情報が行き渡るまで時間がかかります。部屋づくりと並行して始めておくと、 オープン日にゼロからのスタートにならずに済みます。
友人や知人に声をかけるのは、ありですか?
最初のお客様としては自然な形です。 ただし「友達価格」にはしないでください。 一度下げた価格は上げにくく、その方が紹介してくださる方にも同じ価格が期待されます。 練習台をお願いする場合は、モニター価格として期間と条件を明確に区切ってください。
どれくらいで予約が入るようになりますか?
立地や発信の頻度によって大きく異なるため、 「◯か月で埋まります」とは言えません。 ただ、やることをやっていない期間は、確実にゼロのままです。 まずはGoogleマップの登録から、今日中に済ませてしまってください。
開業編のシートは、こちらから

この回に、資料はありません

ここからは実際に動く段階です。第1話〜第5話のチェックシートは、目次ページからまとめてダウンロードいただけます。

目次を見る
第7話 近所の人に、見つけてもらえていますか
NEXT — SEASON 2 集客編

近所の人に、見つけてもらえていますか

「近くのネイル」で探している方に、見つけていただく。無料ではじめられる、いちばん大きな入口の話です。

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※この記事は物語シリーズ「ひとりネイルサロン|みさきの物語」の解説記事です。 登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。提供:WebエンジンPro(株式会社MASA)
※集客の成果は立地・競合状況・発信頻度・技術やデザインの方向性など、 さまざまな条件によって変わります。特定の期間や人数をお約束するものではありません。

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