先生・恩師への寒中見舞い|宛名と例文、年賀状との違い

第23話 先生・恩師への寒中見舞い|みさきの、はじめての年賀状
みさきの、はじめての年賀状 第23話

高校の恩師から、年賀状が届いていました。年賀状は出していません。 寒中見舞いで返そうと思って、宛名を「先生」にするのか「様」にするのかで、最初に止まりました。 この記事では、先生・恩師への寒中見舞いの宛名と例文、年賀状との違いをまとめます。

この記事の要点
  1. 宛名の敬称は「先生」で統一。「先生様」とは書かない
  2. 文面は改まった形で。年賀状のお礼、近況、結びの順
  3. 年賀状との違いは「おめでとう」を使わないことだけ
こんなこと、ありませんか
  • 先生への宛名を「先生」にするか「様」にするか迷う
  • 寒中見舞いは年賀状より改まった文にすべきか分からない
  • 結婚の報告を先生に伝えたいが、寒中見舞いに書いていいか迷う
  • 卒業して何年もたつのに、今さら出していいのか不安
  • 例文を先生向けにするには、どこを変えればいいか分からない

宛名は「先生」で統一する

先生・恩師への宛名で迷うのは、敬称です。 答えは、「◯◯ ◯◯先生」で統一するです。

「先生」はそれ自体が敬称なので、「様」と重ねません。 「◯◯先生様」は二重敬語で、かえって不自然です。

書き方判定
◯◯ ◯◯先生 ◯ 基本形。学校の先生、習い事の先生、恩師に使う
◯◯ ◯◯様 ◯ 先生と呼ぶ間柄でなければこちら。失礼ではない
◯◯ ◯◯先生様 ✕ 敬称が重なる
◯◯先生(姓のみ) △ 親しければ可。改まった寒中見舞いではフルネームが無難

学校あてに出すなら、学校名と「◯◯先生」を書きます。 自宅あてなら、住所と「◯◯ ◯◯先生」です。 どちらに出すかは、年賀状が届いた差出人欄に合わせてください。

「先生」は、それだけで敬称。
「様」は、重ねない。
恩師からの年賀状(裏返し)と、宛名を書く前の白いはがき
宛名の敬称で、止まった。

文面は、改まった形で

先生への寒中見舞いは、改まった文にします。 友人あてのように話し言葉に寄せる必要はありません。 ただし、難しい言葉を並べる必要もありません。

入れる要素は、他の寒中見舞いと同じ4つです。

1

書き出し

「寒中お見舞い申し上げます」。

2

先生への言葉

年賀状のお礼。遅れたお詫び。先生の健康への気づかい。

3

自分のこと

近況を1〜2行。結婚の報告、仕事のこと、卒業後どうしているか。

4

結び

「先生もどうぞご自愛ください」など。

先生は、教え子の近況を知るのを喜ぶことが多いものです。 「自分のこと」の行を、他の相手より少しだけ丁寧に書くと、先生あてらしくなります。

例文

3つの場面に分けました。

年賀状の返事として

寒中お見舞い申し上げます。
ご丁寧なお年賀状をいただき、ありがとうございました。
ご挨拶が遅くなりましたこと、お詫び申し上げます。
おかげさまで、私は元気に過ごしております。
先生にはお変わりございませんでしょうか。
寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。

結婚の報告を添えて

寒中お見舞い申し上げます。
お年賀状をありがとうございました。ご挨拶が遅くなり、申し訳ございません。
私事ではございますが、昨年◯月に結婚いたしました。
先生にご報告できることを、嬉しく思っております。
まだ寒い日が続きますので、どうぞお体を大切になさってください。

先生が喪中のとき

寒中お見舞い申し上げます。
ご服喪中と伺い、年始のご挨拶を控えさせていただきました。
遅ればせながら、心よりお悔やみ申し上げます。
先生には、どうぞお体を大切にお過ごしくださいますよう、お祈り申し上げます。

差出人には、旧姓を添えます。 先生は旧姓でしか知らないことが多いので、「(旧姓 ◯◯)」がないと誰か分からないことがあります。

年賀状との違い

先生への年賀状と寒中見舞いで、違うところは多くありません。

項目年賀状寒中見舞い
書き出し 「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」 「寒中お見舞い申し上げます」
時期 松の内まで 松の内が明けてから立春の前まで
はがき 年賀はがき 通常のはがき(年賀はがきは使わない)
文の要素 挨拶、お礼、近況、お願い 挨拶、お礼、近況、気づかい
宛名 「◯◯先生」 同じ

違うのは、書き出しとはがき、それに「おめでとう」を使わないことです。 文の組み立ては同じなので、年賀状を書いたことがあれば、寒中見舞いも同じ要領で書けます。

何年もたっていても、出していい

「卒業して10年もたつのに、今さら」と思うかもしれません。 でも、年賀状をくれた先生に、返事を出さない理由はありません。

先生の側は、何年たっても教え子を覚えているものです。 年賀状を出し続けてくれているなら、なおさらです。

寒中見舞いに近況を一行添えれば、先生にとっては「元気にしている」という知らせになります。 それで十分です。長く書く必要はありません。

もし、こちらから出すのをやめようと思っているなら、 その年は寒中見舞いで返し、来年の年賀状で「今後は近況を手紙で」と伝える方法もあります。 黙って途絶えさせるより、その一言があるほうが、先生も気になりません。

先生あての、はがきの選び方

先生への寒中見舞いは、無地の通常はがきに手書きが、いちばん外れません。 派手な絵柄や、キャラクターの私製はがきは避けます。

絵柄付きにするなら、椿や水仙、梅など、落ち着いた冬の花の私製はがきを選び、85円切手を貼ります。 年賀の絵柄(干支、松竹梅)は、遅れた年賀状に見えるので使いません。

ペンは黒か濃紺で、丁寧に。 筆ペンで書けばより改まりますが、書き慣れたボールペンで丁寧に書くほうが読みやすいこともあります。 先生は、教え子の字を読むこと自体を喜ぶものです。 きれいに書けるかより、読みやすく書けているかを気にしてください。

宛名面に丁寧にペンを走らせる手元(文字は写らない)
「先生」と、書いた。

敬称は「先生」に決めて、迷わない

先生あての宛名で、毎回「先生か様か」と迷うのは時間の無駄です。 基準を1つに決めます。

その人を「先生」と呼んでいたなら、「先生」。呼んでいなかったなら、「様」。

学校の先生、塾や習い事の先生、指導教員。 呼んでいたなら、卒業して何年たっても「先生」です。 逆に、職場の上司や取引先は「先生」とは呼ばないので「様」です。

これで決めてしまえば、宛名で止まることはなくなります。

みさきの、先生あての一枚

1月の第2週、高校の担任だった先生からの年賀状を、机の上に置いていました。 「結婚おめでとう。お幸せに」と手書きで添えてあります。 結婚のことは、母経由で伝わっていたようでした。

宛名を書こうとして、「先生」か「様」かで止まりました。 「先生様」は変だと分かっていましたが、どちらか一つに自信がなかったのです。

母に電話すると、母は即答でした。

電話口で即答する母
「①先生、②様、③先生様。どれにする?」 先生でしょう。あなた、ずっと先生って呼んでたじゃない。呼んでた通りに書けばいいのよ。どれでもいいのよ、と言いたいけど、これは先生ね。

母が「どれでもいい」と言わなかったのは、めずらしいことでした。 宛名は「◯◯ ◯◯先生」にして、差出人には旧姓を添えました。 文面には、結婚の報告を一行入れました。

書いてから出すまでの手順

先生あての寒中見舞いは、次の順で進めると迷いません。

1

宛名を決める

「先生」か「様」か。呼んでいた通りに。学校あてか自宅あてかは、年賀状の差出人欄に合わせます。

2

通常のはがきを用意する

年賀はがきは使いません。無地か、落ち着いた冬の絵柄。

3

文面を4つの要素で書く

書き出し、お礼とお詫び、近況(結婚の報告など)、結び。5〜6行。

4

差出人に旧姓を添える

「(旧姓 ◯◯)」。先生が誰か分かるように。

5

1月中に投函する

松の内が明けてから立春の前まで。1月の半ばが安心です。

書き上げたはがきを胸の前で持つみさき
近況を一行。先生に届けばいい。
宛名は「先生」。様は重ねない。
近況を一行、先生に届けばいい。

よくある質問

先生への宛名は「先生」ですか「様」ですか。
「◯◯ ◯◯先生」です。「先生」は敬称なので「様」は重ねません。先生と呼んでいなかった相手なら「様」です。
「先生様」と書いてもいいですか。
書きません。敬称が重なって不自然です。「先生」だけにします。
結婚の報告を寒中見舞いに書いてもいいですか。
構いません。「私事ではございますが、昨年◯月に結婚いたしました」の一行を近況として入れます。差出人に旧姓を添えてください。
卒業して何年もたっています。今さら出していいですか。
出してください。年賀状をくれた先生に返事を出さない理由はありません。近況を一行添えれば、それで十分です。
学校あてと自宅あて、どちらに出しますか。
年賀状が届いた差出人欄に合わせます。学校あてなら学校名と「◯◯先生」、自宅あてなら住所と「◯◯ ◯◯先生」です。
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※この記事は物語シリーズ「みさきの、はじめての年賀状」の1話です。 登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。 提供:WebエンジンPro(株式会社MASA)
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