今度は母が「何を着ればいいの」と聞いてきました。 いつも三つ並べる人が、このときだけ何も出してきません。 この記事では、母親の服装の選び方と、色の目安をまとめます。
- 母親の服装は相手の母親と揃っているかが最優先
- 迷ったら膝が隠れる丈のセットアップかワンピース
- 色はネイビー・グレー・ベージュ。全身黒だけ避ける
- 母が「何を着ればいいの」と聞いてきて、答えられない
- 着物を着たいと言われたが、相手の家に確認していない
- 手持ちのスーツが冠婚葬祭用のものしかない
- 年齢に合った明るさが分からず、無難に黒を選びそうになる
- 親のことなのに、自分が決めていいのか迷う
母親の服装で、見られていること
母親の服装で最も見られているのは、 センスでも年齢相応かどうかでもありません。
相手の母親と、格が揃っているかです。
片方が留袖、もう片方がワンピース。 この状態になると、どちらも落ち着きません。 服装の合わせ方でも書きましたが、 揃えることが、他のすべてに優先します。
ふたりの母親が並んだときにどう見えるか。
だからこの記事は、本来なら母親本人ではなく、 本人(子ども)が読んで、母に伝えるものです。 格を揃える連絡ができるのは、本人だけだからです。
50代の服装選び、3つの目安
膝が隠れる丈
座ったときに膝が出ない長さ。立った状態ではなく、椅子に座って確認します。
袖がある
五分袖以上。二の腕が気になる年代でもあり、フォーマル度も上がります。
装飾が控えめ
光る素材、大きな柄、ラメは避けます。マットな質感のほうが落ち着きます。
具体的に何を着るか
| 種類 | 向いている場合 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| セットアップ (スーツ) |
料亭・ホテルなど、格の高い会場。最も無難な選択 | 冠婚葬祭用の黒礼服は避けます。ネイビーやグレーを |
| ワンピース+ ジャケット |
レストランなど、少し軽めの会場。柔らかい印象になる | ジャケットを脱いだときの姿も確認しておきます |
| アンサンブル | 体型が変わりやすい方。着心地を優先したい場合 | カジュアルに寄りすぎないよう、素材で調整します |
| 着物 (訪問着など) |
格を重んじる家。写真をしっかり残したい場合 | 必ず両家で揃えること。片方だけだと差が目立ちます |
迷ったらセットアップです。 1着あれば、この先の親族の集まりでも使えます。
色の考え方
50代の服装で、いちばん多い失敗は 「無難にしようとして、全身黒になる」ことです。
黒は落ち着いて見えますが、 顔まわりが暗くなり、写真では特に沈みます。 喪服を連想させる点も、前の記事で書いたとおりです。
避けたい
- 全身黒
- 光沢の強い素材
- 大きな花柄
- 白一色(花嫁の色)
- 赤・ショッキングピンクなど強い色
選びたい
- ネイビー
- チャコールグレー
- ベージュ・オフホワイト
- くすんだピンク・藤色
- 深みのあるグリーン
どうしても黒しかない場合は、 明るい色のコサージュかスカーフを1つ足してください。 顔まわりに色があるだけで、印象がまったく変わります。
両家の母親で、色が重なったら
同じ色になっても、失礼にはなりません。
ただ写真に並んで写ると、少し窮屈に見えることはあります。 気になるなら、事前の共有の際に色まで伝えておけば避けられます。
とはいえ、そこまで細かく揃える必要はありません。 格が揃っていれば、色は多少違っていて構いません。
アクセサリーと小物
パールが無難
一連のネックレスとイヤリング。 この組み合わせなら、まず外しません。 二連は「重なる」を連想させるため、慶事では避ける考え方もあります。
コサージュは任意
つけてもつけなくても構いません。 黒っぽい服装のときだけ、顔まわりを明るくする目的でつけます。 大ぶりなものは避けてください。
バッグは小ぶりに
床に置くので、自立する形が扱いやすい。 大きな荷物は別のバッグに分けて、 店に預けるか足元に置きます。
靴は歩ける高さで
3〜5cm程度。移動があるので、履き慣れたものを。 座敷なら脱ぐので、ストッキングも確認してください。
着物を着たいと言われたら
ここは、本人が動く必要があります。
着物は洋装より格が上に見えます。 片方の母親だけが着物だと、もう一方が 「準備が足りなかった」と感じてしまいます。
着たいと言われたら、止める必要はありません。 ただし必ず相手の家に伝えて、揃えるか確認してください。
この一言を、本人が送ります。
相手の母親も着物にするか、こちらが洋装に変えるか。 どちらでも構いませんが、揃えないという選択だけは避けたいところです。
父親の服装も、あわせて
母親ほど迷う要素はありませんが、ひと言だけ。
父親はダークスーツにネクタイで、ほぼ決まりです。 ネイビーかチャコールグレー。ネクタイは落ち着いた色を選びます。
気をつけたいのは冠婚葬祭用の黒礼服です。 「一着しかないから」とこれを着る方がいますが、 顔合わせにはかしこまりすぎますし、 白ネクタイだと結婚式のようになってしまいます。
ビジネス用のスーツで十分です。 ただしサイズが合っているかだけ確認してください。 何年も着ていないスーツは、肩や胴回りが変わっていることがあります。
みさきの母が選んだもの
母は、クローゼットの前で長いこと立っていました。
「何を着ればいいの」
いつもなら、この人が三つ並べる側です。 ①②③と示して、最後に「どれでもいいのよ」と言う。 それが役割のようになっていました。
けれどこのときは、何も出してきませんでした。 本当に分からないのだと、みさきは気づきました。
だから、代わりに並べました。
「①ワンピース、②スーツ、③着物。どれにする?」
母は少し笑って、「あなたが決めていいわよ」と言いました。 自分がいつも言っていることの、逆でした。
みさきは②を選びました。相手のお母さんがスーツだと、 すでに聞いていたからです。前の回で、 自分から連絡して確かめたことでした。
母は持っていたネイビーのセットアップを出してきました。 10年前に買ったもので、少し肩の形が古い。 でも着てみると、思ったより似合っていました。
コサージュだけ、新しく買いました。 くすんだピンクの小さなものです。 それを選んだのも、みさきでした。
決めるときも迷っている。
よくある質問
顔合わせが終わると、次は報告です
職場に、友人に、遠くの親戚に。はがきを出すほどではないけれど、 きちんと伝えたい。そんなときの選択肢を、ひとつ用意しています。
顔合わせの写真と、その日のことばを両家に
そろって撮った1枚と、交わした言葉を、1つのページにまとめておけます。 写真を送っていただくだけで、こちらでお作りします。公開の期限はありません。
※この記事は物語シリーズ「みさきの結婚準備」の1話です。
登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。
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※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。
服装の格や和装の扱いは、地域・家庭によって異なります。
ご家族と相談のうえ、ご判断ください。
