結婚の名義変更の手順|先に動かす3つと、あとでいいもの

新しい家の台所で、ノートに変えるものを書き出している女性
みさきの、新生活の手続き 第1話

新しい家の台所で、名義を変えるものを書き出しました。 書き終えて、どれから手をつけるか分からなくなりました。 この記事では、結婚の名義変更の手順を、先に動かすものとあとでいいものに分けてまとめます。

この記事の要点
  1. 先に動かすのは3つ。給与の口座・引き落としの口座・健康保険
  2. 順番は「大事な順」ではなく、止まると困る順
  3. 窓口に行く日は、1日にまとめる
こんなこと、ありませんか
  • 何から手をつければいいか分からない
  • 変えるものが多すぎて、書き出した時点で疲れている
  • 急がないと困るものが、どれか分からない
  • 平日に休みが取りにくい
  • 変えないままのものがあって、気になっている

先に動かすのは3つ

結婚の名義変更の手順は、止まると困るものからで決まります。

1

給与の振込口座

ここが止まると、お金が入りません。いちばん先です。

2

引き落としの口座

家賃・カード・携帯。止まると督促が来ます。

3

健康保険

病院にかかるときに要ります。職場に出します。

この3つが動いていれば、あとは急ぎません。

木のテーブルに置かれた、開いたノートとペン、湯気の立つ白いカップ

あとでいいもの

結婚後の名義変更の順番で、あとに回して困らないものもあります。

あとでいいもの理由
使っていない口座 止まって困るものがありません
貯めているだけの口座 出し入れがないので、急ぎません
暮らしまわりの契約 契約者が変わらなければ、多くは不要です(第6話)

全部を1か月で終わらせる必要はありません。

名義が変わると、何が止まるか

結婚で名義変更をしないままにすると、名前が合わないところで止まります。

止まるのは、相手の名前と突き合わせる場面です。 どの場面で止まるのかは、第5話で1つずつ見ています。 ここでは「止まる場面がある」とだけ押さえて、順番を決めるほうに進んでください。

手続きの元になるもの

多くの窓口で、新しい姓が載った公的な書類を求められます。

何を求められるかは、窓口によって違います。 戸籍の証明か、新しい住民票か、運転免許証か。 先に1本電話して聞いておくと、二度手間になりません。 取りに行く回数を減らしたいので、聞くときに「何通要りますか」まで確かめておいてください。 窓口ごとに1通ずつ求められて、そのたびに取りに戻る、ということがなくなります。

窓口に行く日を、1日にまとめる

平日しか開いていない窓口があります。まとめて行く日を1日作ると早く終わります。

1

行く先を書き出す

銀行、役所、職場。3つ以内にします。

2

持ち物を1つの袋に入れる

前の晩に入れておきます。

3

朝いちばんに行く

待ち時間がいちばん短い時間帯です。

順番を書いた紙を、1枚だけ作る

頭の中で管理しようとすると、必ずどれかが抜けます。

紙に、変えるものを縦に並べます。済んだら線を引くだけで足ります。 凝った表は要りません。1枚で全部見えることのほうが大事です。 残りが3つを切ると、急に軽くなります。そこまでは、線を引くことだけ考えてください。

名字を変えない選び方もある

職場で旧姓を使い続ける人もいます。

その場合でも、公的な手続きと給与の振込は新しい姓で進みます。 どこまで旧姓を使えるかは勤務先で違うので、人事に聞いてください。

夫とどう分けるか

片方が全部やろうとすると、途中で止まります。

1

自分のもの

自分の口座・カード・職場の届け出。

2

相手のもの

相手の分は相手が。代わりにはできないものがあります。

3

ふたりのもの

家賃・光熱費。契約者の側がやります。

期限が決まっているもの

役所に出すものには、期限が決まっているものがあります。

ただし、何にいつまでという決まりは、手続きごとに違います。 窓口でもらう案内に従ってください。

書類は、多めにもらっておく

公的な書類は、窓口ごとに1通ずつ求められることがあります。

1通ずつ取りに行くと、そのたびに時間がかかります。 最初に何通要るか数えて、まとめてもらうほうが早く済みます。

1か月たったら、見直す

変えたつもりで変わっていないものが、出てくることがあります。

1

郵便受けを見る

宛名が旧姓のままのものを探します。

2

引き落としを見る

止まっているものがないか確かめます。

3

残りを書き足す

見つけた分だけ、紙に足します。

名義変更と住所変更は、別のもの

同じ時期に重なるので混ざりますが、別の手続きです。

変わるもの何をするか
名義(姓) 戸籍が変わったことを示す書類が要ります
住所 新しい住所が分かる書類が要ります
両方 1回の窓口でまとめてできることがあります

窓口に行く前に、どちらを変えるのかを分けて書いておくと、持ち物がはっきりします。

平日に行けないとき

窓口が平日だけ、という先もあります。

1

郵送

用紙を取り寄せて送る形。時間はかかりますが、休みは要りません。

2

インターネット

口座やカードによっては、窓口に行かずに済みます。

3

代理

委任状が要ることが多く、条件も先によって違います。

まず電話で「郵送でできますか」と聞くのが、いちばん早い近道です。

居間の電話のそばで、おだやかに話している母

夫婦で姓が違う期間

婚姻届を出してから、手続きが行き渡るまでには時間があります。

そのあいだ、書類によって姓が違う状態になります。 これはふつうに起きることで、困るのは本人確認の場面だけです。 旧姓の身分証も、しばらく捨てずに持っておいてください。

職場に出すものは、まとめて聞く

職場には、名義と住所の両方にかかわる届け出があります。

出すもの、締切、様式は勤務先で違います。 人事に「出すものを全部教えてください」と一度で聞けば、往復が減ります。 制度の中身は、この記事では書きません。

どれを先にするかで迷ったら

2つのうちどちらを先にするか迷ったら、1つだけ比べてください。

「来月、先に動くのはどちらか」。 給与が先に動くなら給与、家賃が先に動くなら家賃。 大事さではなく、日付の早い順に並べるだけで決まります。

済んだかどうか、どこで分かるか

手続きを出しても、変わったという連絡が来ないことがあります。

1

銀行

新しいカードや通帳が届きます。届けば済んでいます。

2

カード

新しいカードが届きます。番号が変わることがあります。

3

職場

給与明細の名前が変わります。翌月に見れば分かります。

届くものがあるかどうかを、申し出たときに聞いておくと迷いません。

窓口でよく聞かれること

その場で答えられないと、出直しになることがあります。

聞かれること用意しておくこと
旧姓を使い続けますか 職場での扱いを先に決めておきます
住所も変わりますか 新しい住所を書いたメモを持っていきます
ほかの口座もありますか 同じ銀行の分は、まとめて出せることがあります

答えを決めておくだけで、窓口の時間が半分になります。

みさきの12月

新しい家の台所で、紙に書き出しました。

銀行、カード、携帯、保険、免許。書くほどに増えていきました。 書き終えて、最初の1行に戻ったところで手が止まりました。

夫が「止まると困るものから」と言いました。 それで、給与の口座に丸をつけました。次に、家賃が引き落とされる口座。

母に電話をすると、こう言われました。

ノートの行を上から指でたどっている女性の手元
「①全部を今月中に終わらせる、②止まると困るものから片づける、③急かされたものから動く。どれにする?」 全部やろうとするから重く見えるのよ。来月までに要るものだけ選びなさい。どれでもいいのよ。

丸をつけた2つだけ、先に済ませました。

窓辺で、肩の力を抜いて外を見ている女性
先に動かすのは、給与・引き落とし・健康保険の3つ。
残りは急ぎません。1枚の紙に書いて、済んだら線を引く。

よくある質問

全部いつまでに終わらせればいいですか。
決まった期限があるのは一部だけです。止まると困る3つを先に、残りは急ぎません。
何から手をつければいいですか。
給与の振込口座です。ここが止まるといちばん困ります。
窓口に何を持っていけばいいですか。
窓口によって違います。先に1本電話して聞くのがいちばん確実です。
旧姓のまま使えるものはありますか。
あります。勤務先で旧姓を使える範囲は人事に聞いてください。
夫の分もまとめてできますか。
本人でないとできない手続きがあります。自分の分と相手の分に分けてください。
知らせは

引っ越しのお知らせを、1枚にして送る

新しい住所を、職場に、友人に、遠くの親戚に。

はがきを出すほどではないけれど、きちんと伝えたいときに。

写真付き手紙:デジタル版を見る
その先に

写真とことばは、ふたりのページに

新しい家で撮った写真とことばを、1つのページにまとめておけます。

アルバム:デジタル版を見る

※この記事は物語シリーズ「みさきの、新生活の手続き」の1話です。 登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。 提供:WebエンジンPro(株式会社MASA)
※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。 作法や慣習は、地域・家庭・宗派によって異なります。 ご家族と相談のうえ、ご判断ください。

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