決めたあとに、ふと考える日があります。 「これで、よかったのかな」。 この記事では、結婚式をしなかったことを後悔しないために、決めたあとにできることをまとめます。
- 後悔の中身は3つ。写真・親の晴れ姿・区切り
- どれも、あとからでも埋められます
- いま決めておくことは、「その時期の写真を残す」だけでいい
- 式をしないと決めたのに、ときどき揺れる
- 友人の式に出たあと、気持ちが落ち着かない
- 親に申し訳ない気がしている
- 写真くらいは撮ったほうがいいのか迷っている
- 「あとで後悔するよ」と言われたことがある
「後悔しているか」と聞かれて、はっきり答えられる人は多くありません。 もやもやの中身を、先に分けておくと、対処できます。
後悔は、3つに分けられる
「式をしなくて後悔した」という話を分けていくと、たいていこの3つのどれかです。
| 後悔の中身 | 本当に足りなかったもの |
|---|---|
| 写真がない | その時期の自分たちの姿が、1枚も残っていない |
| 親に何もしてあげられなかった | 晴れ姿を見せる機会、親の役目がなかった |
| 区切りがない | 結婚したという実感の持ちどころがなかった |
「式をしなかったこと」そのものを悔やむ人は、あまりいません。 足りなかったのは、上の3つのどれかです。だから、そこだけ埋めれば済みます。
写真は、いちばん取り返しにくい
3つのうち、あとから埋めにくいのが写真です。 気持ちは思い出せますが、そのときの顔と体つきは、二度と撮れません。
きれいな写真ではなく、その時期に撮った1枚です。
衣装を着なくても構いません。 ふだんの服でいいので、ふたり並んだ写真を、誰かに撮ってもらってください。 スマホで十分です。
親の晴れ姿は、形を変えれば残る
親が寂しく思うのは、式そのものより「役目がないこと」です。 これは、あとからでも埋められます。
写真に入ってもらう
撮影の日に呼ぶ。1枚でいいので、両家そろった写真を残します。
食事の席を作る
落ち着いてからで構いません。人数は6人でも8人でも。
写真を手渡す
プリントして渡すだけでも喜ばれます。データより、紙のほうが残ります。
話を聞いてもらう
新居のこと、仕事のこと。親が知りたいのは、結局そこです。
「してあげられなかった」と思っているうちは、まだ間に合います。 式でなくてもいいというだけの話です。
区切りは、日付で作れる
式には、「今日から」という区切りの働きがあります。 式をしないと、その日がありません。
代わりになるのは、日付を決めることです。
入籍の日を記念日にする
迷ったら、ここにします。手続きの日が区切りになります。
その日に1枚撮る
役所の前でも、家でも構いません。毎年、同じ場所で撮ります。
毎年、同じことをする
外食でも、写真でも。繰り返すほど、区切りになります。
1年目に何かを残す
手紙、写真のページ、モノでも。あとから増やせます。
区切りは、作れば作れます。 式は、それを代わりにやってくれる仕組みだった、というだけのことです。
式に出ると、準備の大変さも一緒に見えます。 帰り道に残るのは、たいてい場面のほうです。花嫁の手紙、親の顔、拍手。 そこだけなら、式でなくても作れます。
友人の式に出たあと、揺れるとき
いちばん揺れるのは、人の式に出た日の帰り道です。
そこで感じているのは、たいてい「うらやましい」ではありません。 「自分たちには、あの場面がなかった」という寂しさです。
その日は、決め直さないでください。 帰り道の気持ちで決めると、たいてい後悔します。
1週間たっても同じ気持ちなら、そのときに形を足せばいいだけです。 写真を撮る、食事会をする。いまからでもできます。
あとからでも、できること
式の時期を過ぎていても、次のことはできます。
| できること | 時期 |
|---|---|
| 写真を撮る(後撮り) | 何年たっていても撮れます。子どもが生まれてからでも |
| 両家で食事会をする | 落ち着いてから。むしろ準備が楽です |
| 親へ手紙を書く | 誕生日でも、母の日でも構いません |
| 写真とことばを1つにまとめる | 昔の写真も一緒に入れられます |
「もう遅い」ということは、ほとんどありません。 遅れて困るのは、写真の中の自分たちが年を重ねることくらいです。
「したほうがよかった」と思ったときの順番
気持ちが変わることもあります。 そのときは、大きいほうから戻すのではなく、小さいほうから足してください。
写真を撮る
いちばん軽くて、いちばん効きます。
親と食事をする
数人で構いません。改まった場にしなくていいです。
親族だけの挙式を考える
ここまで来て、初めて式の話になります。
それでも足りなければ、式をする
何年たっていても、できます。
上の1つで足りることが、ほとんどです。
決めたことを、後悔に変えない言い方
人に聞かれたとき、どう答えるかで、自分の気持ちも変わります。
- 「しなかった」より「しないことにした」
- 「できなかった」より「そのぶん、写真を撮った」
- 「うちは何もない」より「家族で食事だけした」
言い方を変えると、決めたことが「選んだこと」になります。 これは、まわりのためではなく、自分のための言い方です。
決めたあと、すぐにしておくこと
後悔しないために、いま決めておくことは多くありません。 次の3つだけで足ります。
写真を1回だけ撮ると決める
衣装は着ても着なくても構いません。撮る日を1日、決めます。
親を呼ぶかどうかを決める
呼ぶなら、集合写真を1枚は撮ります。ここが後で効きます。
日付をひとつ記念日にする
入籍の日でも、写真の日でも。毎年そこに戻ります。
この3つをやっておけば、あとで足りなくなるものは、ほとんどありません。
人と比べない
後悔は、比べたときに出てきます。 SNSに並ぶのは、式をした人の写真だけです。式をしなかった人は、投稿しません。
見えているものが、全体ではありません。 同じ時期に結婚した人の多くが、式をしていないか、小さい形にしています。
比べるなら、去年の自分たちと比べてください。 去年より、写真が増えているか。それだけで足ります。
みさきの3月
友人の式に出た帰り道で、少しだけ揺れました。
きれいな会場で、花嫁の手紙があって、親が泣いていました。 電車の中で、夫に「うちも、やればよかったかな」と言いました。 夫は「いまからでもできるよ」と言いました。
その週末に、母に電話をしました。 母は、うらやましかったんでしょ、と笑いました。
3日たっても消えなかったのは、写真のことだけでした。 わたしたちは、両家の親を呼んで、もう一度だけ写真を撮ることにしました。
どれも、あとから埋められる。
よくある質問
写真とそのときのことばを、1つのページに
式をしない日にも、写真は残ります。子どものころの1枚と、その日のことばをまとめておけます。
写真を送っていただくだけで、こちらでお作りします。29,800円(税込・買い切り)。公開の期限はありません。
結婚のお知らせを、1枚にして送る
職場に、友人に、遠くの親戚に。LINEで送れる手紙にする方法もあります。
※この記事は物語シリーズ「みさきの、結婚式をしない選択」の1話です。
登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。
提供:WebエンジンPro(株式会社MASA)
※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。
作法や慣習は、地域・家庭・宗派によって異なります。
ご家族と相談のうえ、ご判断ください。
