会場は決まりました。でも、誰が払うのかを誰も言い出しません。 聞くのも気が引けて、そのまま3日が過ぎました。 この記事では、費用の分け方と、当日までに伝えておくことをまとめます。
- 迷ったら本人たちが持つのがいちばん揉めない
- 金額より、誰が払うかを事前に伝えてあるかが大事
- 支払いは席を立って別室で。席で伝票を広げない
- 誰が払うのか、切り出すタイミングが分からない
- 相場が分からず、高すぎる店を選んでいないか不安
- 当日その場で「私が」と言われたらどうするか決めていない
- 遠方から来る側の交通費をどうするか迷っている
- 片方の親だけが負担を申し出ていて、断りづらい
迷ったら、本人たちが持つ
結論を先に書きます。
費用の分け方に決まりはありませんが、 本人たちが負担するのが、いちばん揉めません。
理由は単純です。両家で分けようとすると、 「どちらが多く出すか」「言い出したほうが負担するのか」という 遠慮の応酬が生まれます。その調整に使う気力のほうが高くつきます。
その話題は終わります。
もちろん、親が出したいと言う場合もあります。 その気持ちを断る必要はありません。 ただ初期設定として「本人負担」を置いておくと、 そこから動かすのは簡単です。逆は難しい。
よくある負担のパターン
| パターン | 向いている場合 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 本人が 全額 |
ふたりが働いていて、余裕がある。調整の手間を減らしたい | 親が「出させてほしい」と言う場合の受け方を決めておきます |
| 両家で 折半 |
参加人数が同じ。両家の考え方が近い | 端数の扱いと、誰が集金するかを先に決めます |
| 人数割 | 参加人数が両家で違う | 公平ですが、事務的な印象になることも |
| 招いた側が 負担 |
片方の家の近くで開催する。遠方から来ていただく | 「招く」という考え方自体を、相手が持っていない場合があります |
どれも間違いではありません。 選んだあとで変えないことのほうが大事です。
相場の目安
会場の種類で幅がありますが、おおよその目安です。
| 種類 | ひとりあたり | 6人での総額 |
|---|---|---|
| レストラン | 6,000円〜12,000円 | 4万円〜7万円程度 |
| 日本料理 | 8,000円〜20,000円 | 5万円〜12万円程度 |
| ホテル | 10,000円〜25,000円 | 6万円〜15万円程度 |
地域差が大きい領域なので、あくまで目安として見てください。 飲み物代を含むかどうかで総額が1〜2割変わります。 予約時に確認しておくと、当日の誤算が減ります。
いつ、どう伝えるか
金額そのものより、伝えるタイミングのほうが揉めごとを防ぎます。
会場を決めるとき、一緒に伝える
「この店で、費用は私たちが持ちます」まで一度に言います。 店だけ先に決めて、費用を後回しにしない。 時間が空くほど切り出しにくくなります。
それぞれが、自分の親に伝える
相手の親に直接お金の話をするのは避けます。 同じ内容を、同じタイミングで。 片方だけ先に知っている状態を作らないでください。
「出す」と言われたときの答えを決めておく
親が申し出る可能性は高いです。 受けるのか、丁重に断るのか。ふたりで先に決めておく。 その場で相談を始めると、決まりません。
当日は、席を立って支払う
席で伝票を広げると、誰が払うかがその場で可視化されます。 歓談中に別室で済ませておけば、その気まずさが起きません。 予約時に「別室で精算できますか」と聞いておいてください。
交通費と宿泊費
遠方から来ていただく場合、食事代より大きくなることがあります。
結婚式のお車代と違い、顔合わせでは出さないことが多いようです。 親族同士の集まりなので、それぞれが自分の分を持つという考え方です。
ただし、片方だけが極端に遠い場合は配慮が要ります。 新幹線と宿泊で数万円という負担を、 片方の家だけが毎回背負う形になるためです。
当日渡すより、事前に言っておくほうが受け取りやすくなります。
会場を遠方側に寄せるという選択もあります。 場所の決め方で書いたとおり、 移動時間が長くなるほうに会場を寄せると、 費用の問題自体が小さくなります。
記念品を交換する場合
顔合わせの場で、記念品を交換する家もあります。 婚約指輪、時計、記念の品。結納の代わりに置かれることが多いものです。
ここで大事なのは、金額ではありません。 交換するかどうかを、両家で揃えておくことです。
片方だけが用意していると、当日その場で気まずくなります。 受け取った側は「返すものがない」と焦り、 渡した側は「余計なことをしたか」と思う。 これは事前のひと言だけで防げます。
この確認を、日程を決めた段階で入れておいてください。
交換する場合は、食事代とは切り離して考えます。 食事代を折半するかどうかと、記念品の有無は別の話です。 混ぜると、どちらの調整も難しくなります。
みさきの家がどうしたか
みさきの家は、3日間何も決まりませんでした。
母に聞くと「向こうが出すって言うかもしれないでしょ」と言います。 彼に聞くと「うちの親も同じこと言ってる」と返ってきました。 両家とも、相手が言い出すのを待っていたのです。
待っている間、みさきは何度も母に確認しました。 そのたびに「まだ言わなくていいでしょう」と返ってきます。 誰も間違ったことは言っていないのに、何も進みませんでした。
4日目に、みさきから彼に言いました。
「私たちが払うって、先に言っちゃおうよ」
その日のうちに、それぞれが自分の親に伝えました。 みさきの母は「そう」とだけ言いました。 彼のお父さんは「じゃあ次はこちらで」と返してきたそうです。
結局、当日は本人たちが払いました。 誰も気まずくならずに済んだのは、 3日待ったからではなく、4日目に言ったからだと思います。
あとで思えば、待っていた3日間に意味はありませんでした。 誰かが言い出すのを待っている時間は、 誰にとっても居心地が悪いだけです。 お金の話は、早く済ませるほど軽くなります。
先に言ってしまうほうが早い。
よくある質問
顔合わせが終わると、次は報告です
職場に、友人に、遠くの親戚に。はがきを出すほどではないけれど、 きちんと伝えたい。そんなときの選択肢を、ひとつ用意しています。
顔合わせの写真と、その日のことばを両家に
そろって撮った1枚と、交わした言葉を、1つのページにまとめておけます。 写真を送っていただくだけで、こちらでお作りします。公開の期限はありません。
※この記事は物語シリーズ「みさきの結婚準備」の1話です。
登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。
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※記載の金額はあくまで一般的な目安であり、
地域・店舗・時期によって大きく異なります。
ご家族と相談のうえ、ご判断ください。
