両家顔合わせの場所はどこにする?お店選びの決め方

第6話 両家顔合わせの場所はどこにする?|みさきの結婚準備
みさきの結婚準備 第6話

予約サイトを開いたまま、1時間が経ちました。 候補が多すぎて、かえって決まりません。 この記事では、会場選びの条件と、絞り込み方をまとめます。

この記事の要点
  1. 外せない条件は個室・静かさ・アクセスの3つだけ
  2. 料理のジャンルより、個室があるかで先に絞る
  3. どちらの家の近くにするかは、移動が長いほうに寄せる
こんなこと、ありませんか
  • 候補が多すぎて、かえって決められない
  • 和食か洋食か、どちらが無難なのか分からない
  • 個室でないとまずいのか判断がつかない
  • どちらの家の近くにすべきか迷う
  • 下見に行くべきかどうか決めかねている

外せない条件は、3つだけ

会場選びで見るべきものは、実はそう多くありません。

条件 1

個室であること

2時間以上、家族の話をします。隣の席に聞かれる環境だと、誰も本音を話せません。

条件 2

静かであること

個室でも、音楽が大きい店は会話が疲れます。年配の方には特に負担になります。

条件 3

行きやすいこと

駅から近い、駐車場がある、段差が少ない。移動で疲れると、当日の会話が持ちません。

料理のジャンル、値段、内装。 これらは3つの条件を満たしたあとで考えれば十分です。 順番を逆にすると、決まりません。

「どこがいいか」から考えると候補が無限に出ます。
「個室があるか」から絞ると、一気に減ります。
予約サイトを開いたまま決められないでいる画面
候補が多いほど、決まらなくなる。

料亭・レストラン・ホテル、それぞれの向き不向き

種類向いている場合気をつけたいこと
料亭・
日本料理
年配の方が多い。形式を整えたい。結納に近い雰囲気を望まれている 座敷だと正座がつらい方も。掘りごたつか椅子席を確認します
レストラン 堅くなりすぎたくない。若い世代が多い。写真映えも意識したい 個室が少ない店が多く、早めの予約が必要です
ホテル 遠方から来る方がいる。宿泊も兼ねたい。段差を避けたい 費用は上がりがち。顔合わせプランがある場合は割安なことも
自宅 ごく少人数。両家がすでに親しい。費用を抑えたい 迎える側の準備が大きい。片方の家に負担が偏ります

迷ったら日本料理の個室が最も無難です。 苦手な食材が出にくく、年齢を問わず落ち着けます。 ただし座敷か椅子席かは必ず確認してください。 正座が2時間続くのは、年齢によってはかなりの負担です。

地図を見ながら話す母
「①こちらの近く、②あちらの近く、③中間地点。どれにする?」 母さんのときは、父さんの勤め先の近くだったわ。理由なんてそんなものよ。どれでもいいのよ。

どちらの家の近くにするか

三択のように見えますが、判断の軸はひとつです。

移動時間が長くなるほうに、会場を寄せる。

「招く側が場所を決めるべき」といった作法はありません。 それより、片方だけが3時間かけて来る状況のほうが負担になります。 公平に見えるより、負担が軽いほうを選んでください。

中間地点は、一見すると公平です。 ただし両家とも土地勘がない場所になるので、 店選びも当日の移動も難しくなります。 距離が極端に離れている場合を除けば、あまり選ばれません。

決められないときは、消していく

ここまで読んでも候補が多い方へ。

会場選びも、足すのではなく引くほうが早く決まります。

1

エリアを1つに絞る

前の章で決めた「どちらに寄せるか」で、 駅ひとつ分の範囲まで絞ります。 広く探すほど決まりません。

2

個室のない店を消す

ここでいちばん多く消えます。 「半個室」「仕切りあり」は個室ではないので、 扉が閉まるかで判断してください。

3

移動が負担になる店を消す

駅から徒歩10分以上、階段のみ、駐車場なし。 年配の方の足で考えてください。 雨の日を想定すると判断しやすくなります。

4

予算が合わない店を消す

ひとり1万円前後が目安です。 コース料理があるかも確認します。 単品注文だと当日に金額が読めません。

残ったのが3つ以下なら、そこから選びます。
5つ以上残ったら、予約が取りやすい順に連絡してください。 悩んでいるうちに埋まります。

予約するときに、伝えること

店が決まったら、予約時にこれだけ伝えておくと当日が楽になります。

伝えること理由
顔合わせの食事会であること 席の配置や進行に配慮してもらえます。慣れた店なら写真も頼めます
人数と年齢層 椅子席の希望、段差の少ない部屋を用意してもらえることがあります
苦手な食材・アレルギー 当日に残すと気まずくなります。両家に必ず事前確認を
所要時間の目安 2〜2時間半。次の予約が入っていないか確認できます
支払い方法 別室で精算できるか。席で伝票を広げずに済みます

最後の項目は見落とされがちですが、効きます。 席で支払いをすると、誰が払うかがその場で可視化されます。 先に済ませておけば、その気まずさが起きません。

個室の下見をしている場面
写真では分からないことが、ひとつだけあった。

下見は、必要か

できればしたほうがよいですが、必須ではありません。

写真で分かるのは、内装と料理です。 写真で分からないのは、音と段差です。

隣の個室の声が聞こえないか。入口に階段がないか。 トイレまで遠くないか。この3つは、行かないと分かりません。

時間がなければ、電話で聞くだけでも構いません。 「個室は扉が閉まりますか」「入口に段差はありますか」。 この2問で、だいたいのことは分かります。

予算の考え方

会場選びで、金額は最後に見ればよいと書きました。 とはいえ目安がないと絞れないので、幅を示しておきます。

種類ひとりあたりの目安
レストラン 6,000円〜12,000円
日本料理・料亭 8,000円〜20,000円
ホテル 10,000円〜25,000円

地域や店によって幅がありますが、 ひとり1万円前後を基準に考えると探しやすくなります。

大事なのは金額そのものより、コース料理があるかどうかです。 単品注文だと当日まで総額が読めず、 費用を分担する話がしにくくなります。 飲み物代を含むかどうかも、予約時に確認しておいてください。

当日までにしておくこと

1

両家に、店の情報を送る

店名、住所、地図、最寄り駅、駐車場の有無。 それぞれが自分の親に送る形にします。 相手の親に直接送るのは、この段階では避けたほうが無難です。

2

集合時間と場所を決める

店の前で待ち合わせるのか、個室で合流するのか。 本人たちは15分前に着いておくと、 誰かが早く来ても対応できます。

3

前日に、店へ確認の連絡

人数、時間、個室の希望が伝わっているか。 予約が消えていたという事故は、まれに起きます。 ひと手間ですが、かけておく価値があります。

みさきが決めた基準

みさきが最後に決め手にしたのは、料理でも値段でもありませんでした。

候補が3つまで絞れたあと、それぞれに電話をかけました。 聞いたのは「個室に段差はありますか」の一問だけです。 彼のお祖母さんが膝を悪くしていると、前の週に聞いていたからでした。

2軒は「少しあります」と答えました。 1軒だけが「入口から個室まで、段差はありません」と即答しました。 そこにしました。

当日、お祖母さんは来られませんでした。体調が優れなかったのです。 結局その基準は、使われないままでした。

それでも、選んだ理由が自分で説明できたことは、 少しだけ心強かったように思います。

予約完了の画面を見ているみさき
使われなかった基準でも、決めるには十分だった。
どこがいいか、ではなく、
誰がいちばん困らないか。

よくある質問

自宅で行ってもよいですか。
問題ありません。ただし迎える側の準備が大きくなります。 掃除、料理、片付け。当日ゆっくり話せなくなることもあります。 ごく少人数で、両家がすでに親しい場合に向いています。 片方の家だけに負担が寄る点は、事前に確認しておいてください。
個室は必須ですか。
必須ではありませんが、強く推奨します。 2時間以上、家族のことや今後の話をします。 隣の席に聞こえる環境だと、本音の話が出にくくなります。 どうしても個室が取れない場合は、 席の間隔が広い店、または時間帯をずらして空いている時間を狙ってください。
予約は誰がするのですか。
決まりはありませんが、本人たちがするのが自然です。 親に任せると、もう一方の家が受け身になります。 どちらの家の近くにするかを先に相談してから、 ふたりで店を探して予約する形が進めやすいです。
どのくらい前に予約すべきですか。
個室のある店は埋まりやすいので、 1か月前には押さえたいところです。 土日の昼、特に大安などの日は競争になります。 日取りが決まった時点で、すぐ動いてください。
料理のジャンルは何が無難ですか。
日本料理が最も無難です。 苦手な食材が出にくく、年齢を問わず落ち着けます。 ただし座敷の場合は正座が続くので、 掘りごたつか椅子席かを必ず確認してください。 苦手な食材やアレルギーは、両家に事前確認のうえ店に伝えます。
この先のこと

顔合わせが終わると、次は報告です

職場に、友人に、遠くの親戚に。はがきを出すほどではないけれど、 きちんと伝えたい。そんなときの選択肢を、ひとつ用意しています。

写真付き手紙:デジタル版を見る
その先に

顔合わせの写真と、その日のことばを両家に

そろって撮った1枚と、交わした言葉を、1つのページにまとめておけます。 写真を送っていただくだけで、こちらでお作りします。公開の期限はありません。

アルバム:デジタル版を見る

※この記事は物語シリーズ「みさきの結婚準備」の1話です。 登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。 提供:WebエンジンPro(株式会社MASA)
※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。 費用の目安や慣習は、地域・店舗によって異なります。 ご家族と相談のうえ、ご判断ください。

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