出社前の電車で、上司に何と言うかを考えていました。 「ご報告があります」まではすぐ出てくるのに、その先が決まりません。 この記事では、職場への結婚報告を、誰に、どの順番で、何を伝えるかにしぼってまとめます。
- 最初は直属の上司。人事より先、同僚より先
- 口頭で言うのは3つ。事実・変わること・手続きのお願い
- 休みや名字の話は、上司の了解のあとにまわす
- 誰から伝えるのが正しいのか分からない
- 上司に何と切り出せばいいか決まらない
- 同僚に先に言ってしまいそうで気をつかう
- 名字を変えるかどうか、まだ決めていない
- 産休や引っ越しの予定も一緒に言うべきか迷う
最初は、直属の上司
職場の報告は、直属の上司がいちばん最初です。 理由は2つあります。
ひとつは、手続きの入口だからです。慶弔休暇や各種の届け出は、上司の了解から始まります。 もうひとつは、順番を飛ばされると気分の問題になるからです。 人事や同僚から先に伝わると、「なぜ自分は後なのか」という話になります。
これからの段取りの話**です。
伝える順番
直属の上司
対面か通話で。5分もあれば終わります。
人事・総務
上司の了解を得てから。書類の案内をもらいます。
チーム・同じ部署
上司から言ってもらうか、自分から短く。
関わりのある他部署・社外
名字が変わる場合だけ、変わる時期に合わせて。
社外の取引先は、名字が変わるときだけでよいことがほとんどです。 変わらないなら、伝えなくても困りません。
口頭で言うのは、3つだけ
事実
「先日、入籍しました」。日付は月まで(「10月に」)で十分です。
変わること
名字、住所、勤務時間や働き方。いまのところ変わらないなら「変わりません」と言い切ります。
手続きのお願い
「必要な書類があれば教えてください」。ここまで言えば、あとは向こうが動きます。
3つとも、1分以内で終わります。 長く話すほど、相手は何か相談があるのかと構えます。
切り出し方
「ご報告があります」で構いません。 相手が身構えてしまいそうなら、「私ごとで恐縮ですが」を頭に付けます。
- 「お時間よろしいでしょうか。私ごとですが、ご報告があります」
- 「先日、入籍しました。仕事は今までどおり続けます」
- 「必要な手続きがあれば、教えていただけますか」
これで終わりです。 祝福の言葉をもらったら、「ありがとうございます」で受けてください。
場所と時間を選ぶ
大部屋で立ったまま言うと、まわりに聞こえます。 先に聞こえてしまうのを避けるほうが、順番を守れます。
| 場面 | 向き・不向き |
|---|---|
| 1対1の打ち合わせの最後 | いちばんよい。自然に切り出せます |
| 朝いちばん | 忙しい時間。避けたほうが無難です |
| 在宅勤務の通話 | 構いません。顔が見えるほうが伝わります |
| チャットだけで済ませる | 上司にはおすすめしません。あとで1通送るのはよいです |
口頭のあとに送るメールやチャットの文面は、上司へのメールの回にまとめました。
人事・総務に伝えること
上司の了解を得たら、人事に連絡します。ここからは事務の話です。
- 名字が変わるか(変わる場合は、いつから)
- 住所が変わるか
- 扶養に入る・入らない
- 慶弔休暇を使うかどうか
制度は勤務先ごとに違います。 休みの日数や手当の有無を、こちらから決めてかからないでください。 「何が必要か教えてください」と聞くのがいちばん早いです。
伝えるときは、仕事の話のついでで構いません。 改まって呼び出すと、相手も身構えます。 給湯室やチャットで「そういえば」と言えるくらいが、ちょうどいい距離です。
祝福されたら、素直に受け取ってください。 「お騒がせしてすみません」と謝る人がいますが、謝る場面ではありません。
同僚・チームへの広め方
上司に伝えたあとは、急ぎません。
- 朝礼や会議で、上司から一言もらう
- 自分から、関わりの深い人に短く伝える
- それ以外の人は、自然に伝わるのを待つ
全員に個別に伝えようとすると、消耗します。 関わりの深い順に、5人までと決めておくと楽です。
名字と旧姓
旧姓を使い続けるかどうかは、報告と一緒に伝えると1回で済みます。
- 旧姓を続ける:「仕事では、これまでどおり◯◯で通します」
- 変える:「◯月から、◯◯に変わります」
社内システムやメールアドレスの変更が必要になることもあります。 人事に聞くときに、一緒に確認しておくと二度手間になりません。
伝えたあとに、職場で起きること
報告のあと、いくつか動きがあります。先に知っておくと慌てません。
| 起きること | どうするか |
|---|---|
| 社内の慶弔の制度が案内される | 使うかどうかは自由です。使わないなら「今回は使いません」で構いません |
| お祝い金が出る職場もある | 申請が要ることがあります。人事に確認します |
| 部署からのお祝い | いただいたら、まとめてお礼を伝えます。お返しは職場の習慣に合わせます |
| 名札やメールの表示が変わる | 名字を変える場合だけ。いつから変えるかを人事と決めます |
制度は勤務先ごとに違います。 ここも、自分で決めずに人事へ聞くのが早道です。
聞かれやすいこと
祝福のあと、たいてい次のことを聞かれます。答えを決めておくと、落ち着いて話せます。
| 聞かれること | 短い答え方 |
|---|---|
| 式はするの? | 「小さくやる予定です」「写真だけにします」。詳しく話さなくて構いません |
| 引っ越すの? | 「同じ沿線です」「変わりません」。通勤に関わる場合だけ、そのあと人事にも伝えます |
| 仕事は続けるの? | 「続けます」。ここははっきり言うほど、相手が安心します |
| お相手はどんな人? | 「同い年の会社員です」くらいで十分です |
報告の前に、確かめておくと早いこと
上司に伝えるとき、次の3つが分かっていると話が1回で終わります。
- 入籍した日(または、する予定の日)
- 名字を職場でどうするか(旧姓を続けるかどうか)
- 住所が変わるかどうか、いつ変わるか
このうち名字は必ず聞かれます。 決まっていなければ、「相談して、改めてお伝えします」と答えれば構いません。
上司が不在・変わったばかりのとき
| 場面 | どうするか |
|---|---|
| 上司が長期の不在 | その上の上司に伝えます。戻ったら、改めて一言添えます |
| 上司が代わったばかり | いまの上司に伝えます。前の上司には、会ったときに伝えれば十分です |
| 上司と合わない | 用件として短く伝えます。「報告と手続きの相談」と割り切って構いません |
| 直属がはっきりしない | 人事に「どなたに報告すればよいですか」と聞くのが早いです |
誰に言うか迷う時間が、いちばんもったいないところです。 分からなければ、人事に聞いてしまってください。
みさきの12月
朝の打ち合わせの最後に、「ご報告があります」と言いました。
上司は一瞬止まって、それから「おめでとう」と言いました。 そのあとすぐ「名字はどうするの」と聞かれました。 わたしは決めていなかったので、「相談して、来週お伝えします」と答えました。
そのやりとりで分かったのは、上司が知りたいのは、気持ちより段取りだということです。
夜、母に電話で話しました。
翌日、短いメールを1通送りました。
制度は、こちらから決めてかからない。
よくある質問
結婚のお知らせを、1枚にして送る
職場に、友人に、遠くの親戚に。はがきを出すほどではないけれど、きちんと伝えたい。
LINEで送れる手紙にする方法もあります。
写真とことばは、家族のページに
撮った写真とそのときのことばを、1つのページにまとめておけます。
公開の期限はありません。
※この記事は物語シリーズ「みさきの、結婚報告」の1話です。
登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。
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※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。
作法や慣習は、地域・家庭・宗派によって異なります。
ご家族と相談のうえ、ご判断ください。
