自宅ネイルサロンの開業費用はいくら?3段階でそろえる買い物リスト

第3話 いくら、かかるの?|ひとりネイルサロン みさきの物語
開業編 第3話

資格の心配が消えて、いよいよ道具をそろえる段階へ。ところが調べはじめると、 あれもこれも必要に見えてきて、カートが止まらない。 この記事では、全部そろえずに始めるための3段階の買い方を、品目と金額の目安つきでまとめます。

この記事の要点
  1. 買うタイミングを「開業前」「最初の10人」「軌道に乗ってから」の3つに分ける
  2. 開業前にそろえるのは12〜20万円ほど。ここだけで始められます
  3. カラーやパーツは頼まれてから買う。在庫を持たないことが、そのまま強みになります

「ちゃんとしなきゃ」が、いちばんお金を使わせる

開業準備でいちばん出費がふくらむのは、技術でも設備でもありません。 「プロなら全部そろえているはず」という思い込みです。

カラージェルは何十色も並んでいるべき。パーツも一通りないと恥ずかしい。 専用のデスクとチェアがなければお客様に失礼——そう考えはじめると、 予算はいくらあっても足りなくなります。

通帳を前に、金額の大きさに固まるみさき
プロなら、全部そろえなきゃだよね……。「ちゃんとしなきゃ」が、いちばんお金を使わせる。

一般的に、自宅型ネイルサロンの初期費用は50万円前後と言われています。 ただしこれは「一通りそろえた場合」の目安です。 実際には、もっと少ない金額でも始められます

買うタイミングを、3つに分ける

削れないものと、あとでいいものを分けて示す涼子先輩
「全部そろえなくていい。最初のお客様10人分だけ」 そろえるものを時期で3つに分ける。 今いるもの、使ってみて足すもの、売上が立ってから買うもの。

ポイントは、必要度ではなく「いつ買うか」で分けることです。 「いる・いらない」で考えると判断に迷いますが、「今か、あとか」なら決められます。

STEP 1開業前にそろえる目安 12〜20万円

これがないと施術ができないもの。ここは削れません。 ただし、ご自宅にあるもので代えられるものは、そうしてください

品目金額の目安
LEDライト(硬化用)5千〜5万円
ファイル・バッファー一式3千〜8千円
キューティクルニッパー5千〜1.5万円
ジェル筆 3〜4本ラウンド・フレンチ・アート用3千〜1万円
ベース/トップジェル各2千〜5千円
カラージェル 8〜12色定番色から。増やすのは後で1.5万〜3万円
消毒・衛生用品一式5千〜1万円
施術テーブル・椅子ご自宅のもので代用できます0〜5万円
デスクライト手元の明るさは仕上がりに直結します2千〜8千円
賠償責任保険(年額)ここは必ず。自分と相手の両方を守ります3千〜1万円
カラーは、はじめから何十色もいりません。
ベージュ系・ピンク系・くすみ系・赤・白・クリアなど、よく出る色から8〜12色ほど。 足りない色は「頼まれてから」買えば間に合います。
STEP 2最初の10人を迎えながら目安 2〜6万円

実際にお客様を迎えてみて、「足りなかったもの」だけを足していきます。 ここで買うものは、必ず使うものです。

品目金額の目安
頼まれた色を、1色ずつ在庫を持たず、都度そろえる1.5千〜3千円/色
ストーン・パーツ(少量)2千〜6千円
予備のファイル・ワイプ消耗が思ったより早いもの2千〜5千円
カルテ(紙・バインダー)爪の状態・使った色・会話の記録1千〜2千円
口コミ用のQRカードと立て5百〜1.5千円
スリッパ・荷物かご2千〜6千円
STEP 3軌道に乗ってから目安 5〜30万円

売上が立ってから、そのお金で買うものです。 先に買うと、使う前に資金が尽きます。 「毎月◯人になったら買う」と決めておくと、迷いません。

品目金額の目安
ネイルマシンオフの時間が大きく縮みます1.5万〜6万円
集塵機自分の健康を守るもの1万〜4万円
専用のネイルデスク2万〜10万円
施術用チェア長時間座るのはお客様です1万〜10万円
カラーの拡充3万円〜
予約システム・会計アプリ月0〜3千円

在庫を持たないことが、そのまま強みになる

荷物を「いるもの」と「あとでいいもの」に仕分けするみさき
これは、いる。これは、あとで。——分ける基準は「必要かどうか」ではなく「今か、あとか」。

棚がすかすかだと、不安になるかもしれません。でも、考えてみてください。

ネイルサロンでいま人気なのは「持ち込みデザイン」です。 お客様がInstagramやPinterestで見つけた画像を持ってきて、 それを再現してもらう予約のしかた。定額サンプルの枠にとらわれず、 「今いちばんやりたいデザイン」を叶えたい方から強く支持されています。

ここで大事なのは、「持ち込みOK」は完全再現の約束ではないということ。 どのサロンも、在庫の色・パーツ・筆・施術時間の範囲でできるところまで、が前提です。

だから、在庫が少ない開業直後でも「持ち込みデザイン相談OK」と名乗れます。
「うちの在庫でできる範囲で、一緒に近づけていきますね」—— 正直にそう伝えることが、そのまま柔軟に応える自宅サロンという個性になります。

上限と、突き合わせる

すかすかだけど、全部つかうものだけが並んだ棚
すかすかだけど、全部つかうものだけ。在庫を持たないぶん、ご希望に合わせて選べる。

買うものが決まったら、第1話で決めた金額の上限と突き合わせてください。

STEP1の合計が上限に収まっていれば、そのまま進めます。 超えていたら、STEP2やSTEP3に移せるものがないか見直す。 この作業をしておくと、家族への説明もしやすくなります。

やりがちなこと

  • 「あった方がいい」で全部カートに入れる
  • カラーを最初から30色そろえる
  • 専用チェアやデスクを先に買う

おすすめの進め方

  • 最初のお客様10人分だけをそろえる
  • 色は頼まれてから、1色ずつ買い足す
  • 家具は自宅のもので代用し、後から入れ替える

よくある質問

中古品を使っても大丈夫ですか?
道具類(テーブル・椅子・照明など)は問題ありません。 ただしお客様の肌や爪に触れるものは新品にしてください。 ジェルや薬剤も、開封済みのものは避けたほうが安全です。
安い道具でも大丈夫でしょうか?
LEDライトとニッパーは、仕上がりと施術時間に直結します。 ここは極端に安いものを避けたほうが結果的に得です。 一方でファイルやワイプなどの消耗品は、価格差が仕上がりに出にくい部分です。
STEP1の12〜20万円も用意できません。
さらに絞ることもできます。テーブル・椅子・照明を自宅のもので代用し、 カラーを6色ほどに抑えれば、10万円を切る構成も可能です。 足りないくらいで始めて、売上で足していくほうが、 使わない道具を抱えるより健全です。
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3段階でそろえる、買い物リスト

3つのSTEPごとの品目と金額目安、記入欄つき。第1話で決めた上限と突き合わせられる、A4・2枚のチェックシートです。

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第4話 はじめての、開業届
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はじめての、開業届

紙を1枚、出しに行くだけ。どこへ行って、何を持っていけばいいのかを、はじめての方に向けてまとめました。

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※この記事は物語シリーズ「ひとりネイルサロン|みさきの物語」の解説記事です。 登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。提供:WebエンジンPro(株式会社MASA)
※記載の金額はいずれも一般的な価格帯の目安です。実際の費用はメーカー・仕入先・地域・ 仕入れ条件により大きく異なります。購入前に各販売店の最新価格をご確認ください。

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