婚姻届の証人は誰に頼む?お願いの仕方と、お礼のこと

夜のソファで、画面の消えたスマートフォンを両手に持ち、誰に頼むか考える女性
みさきの、はじめての婚姻届 第3話

婚姻届を書き進めて、最後に残ったのが証人の欄でした。 誰に頼めばいいのか、どう切り出せばいいのか、ふたりの考えが分かれて、その日は決まりませんでした。 この記事では、婚姻届の証人を誰に頼むか、どう頼むかを、決め方の順番でまとめます。

この記事の要点
  1. 証人は成年の2人。続柄や性別の決まりはない
  2. 先に出す日を決めると、頼む相手が決まりやすい
  3. お礼は必須ではない。渡すなら負担にならない形で
こんなこと、ありませんか
  • 証人が2人必要だと知って、誰に頼むか止まっている
  • 親に頼むのが当たり前なのか、友人でもいいのか分からない
  • 頼み方が重くなりそうで、切り出しにくい
  • お礼を渡すべきか、渡すとしたら何がいいのか迷う
  • 相手が遠くに住んでいて、会う時間がとれない

証人は、何のために要るのか

婚姻届には、成年の証人2名の署名が必要とされています(法務省「婚姻届」)。 ふたりが合意して結婚することを、第三者が確かめて署名する、という形です。

責任を負わせるものではありません。 保証人のように、あとで何かを負担してもらう性質のものでもありません。

証人は、責任を引き受ける人ではなく、
見届ける人です。

このことを先に伝えると、頼まれた側も引き受けやすくなります。

湯のみ2つと和菓子、そのわきに置かれた折りたたんだ白い紙

誰に頼めるか

条件は「成年であること」だけです。 親でも、兄弟姉妹でも、友人でも、職場の人でも構いません。 ふたりとも同じ家の人でも問題はありません。

よくある相手選ばれる理由
それぞれの両親 頼みやすい。家の記録として残ることを喜ばれることが多い
片方の両親と、片方の友人 両家のバランスを取りたいとき
友人2人 家族に頼みにくいとき、親しい人と残したいとき
兄・姉 親には言いにくい事情があるとき

どれが正しいということはありません。 残る書類に名前が並ぶことをどう感じるかで選ぶ人が多いです。

両親に頼むとき

両親に頼むと、記入をお願いしたあとに「本籍はどこだったか」を調べてもらうことになります。 その場で書けないことがあるので、日にちに余裕を持って渡してください。

また、片方の親にだけ頼むと、もう片方の家が気にすることがあります。 両家に1人ずつお願いするか、両親ふたりに揃ってお願いするか、 どちらにするかを先に決めておくと、あとの説明が楽です。

友人に頼むとき

友人に頼むときは、住所・生年月日・本籍を書いてもらうことになります。 個人情報を書いてもらうので、そこを先に伝えるのが礼儀です。

「本籍まで書くことになるけれど、大丈夫そう?」と一言添えると、 相手も断りやすくなり、無理をさせずに済みます。

頼む順番は、日にちを決めてから

証人が決まらないのは、多くの場合「いつ出すか」が決まっていないからです。

1

出す日を仮に決める

候補を1つ決めます。動かせないものではありません。

2

その日までに署名がもらえる人を挙げる

会える人、郵送で往復できる人、どちらでも構いません。

3

先に一言で打診する

「婚姻届の証人をお願いできませんか」だけで十分です。

4

引き受けてもらえたら、書くものを伝える

氏名・生年月日・住所・本籍の4つです。

5

書いてもらう日を決める

会う日か、郵送の投函日を決めます。

この順番にすると、迷う時間が短くなります。 人から決めようとすると止まり、日にちから決めると動きます。

お礼はどうする

お礼は、必ず渡すものではありません。 渡す場合も、相手が気を使わない範囲にとどめるのが一般的です。

1

何も渡さない

親や兄弟のときは、これで構いません。あとで報告をするだけでも十分です。

2

菓子折り

友人や職場の人に頼んだとき。3,000円前後の品を選ぶ人が多いです。

3

食事をおごる

会って署名してもらうとき。そのまま食事にする形です。

4

お礼状・報告

郵送でお願いしたときに、受理の報告を添える。いちばん残ります。

金額の相場を気にするより、受け取ったあとに相手が困らない形を選ぶほうが大切です。

遠くに住んでいるとき

会えない相手にお願いするときは、郵送でやりとりします。

1

先に連絡して、承諾をもらう

郵送する前に、必ず一言もらいます。

2

婚姻届と、返信用の封筒を送る

切手を貼った返信用封筒を入れます。

3

書いてほしい欄を、付せんで示す

氏名・生年月日・住所・本籍の4つです。

4

返送してもらう

折れないように、厚紙を添えると安心です。

5

届いたら、届いたことを伝える

ここまでで、お願いは完了です。

往復で1週間ほど見ておくと、出す日に間に合います。

断られたとき、頼みにくいとき

断られることもあります。 理由を聞かず、「わかった、ありがとう」と引くのがいちばんです。

頼める人が思いつかないときは、もう一度「日にち」に戻ってください。 出す日を少し先にすれば、会える人が増えます。 それでも決まらなければ、両親のどちらか1人と、兄弟姉妹の組み合わせでも構いません。

無地の封筒と折りたたんだ白い紙を用意する女性の手元

頼んだあとに、聞かれやすいこと

引き受けてもらったあと、相手から聞かれることはだいたい決まっています。 先に答えを用意しておくと、やりとりが1往復で終わります。

1

何を書けばいいの

氏名、生年月日、住所、本籍の4つです。押印は任意なので、印鑑はなくても構いません。

2

本籍が分からない

本籍入りの住民票を取ると分かります。運転免許証には書かれていません。

3

間違えたらどうする

二重線で直してもらいます。修正テープは使えません。予備の用紙があることも伝えておきます。

4

戸籍に名前が載るの

婚姻届に署名が残りますが、ふたりの戸籍に証人の名前が記載されるわけではありません。

5

あとで何かある?

手続きのうえで、あとから連絡がいくことは通常ありません。

とくに多いのが「本籍が分からない」です。 先に「本籍も書く欄があります」と伝えておくと、相手が自分のペースで調べられます。

書いてもらったあとに、確かめること

受け取ったら、その場で見ておきたいところが3つあります。

見るところ理由
2人分そろっているか 1人だけでは受け付けてもらえません
本籍が番地まで書かれているか 途中までのことがあります
生年月日の元号 用紙の書き方と違っていても、読み取れれば問題ありません

足りない部分が見つかったら、早めに連絡します。 出す日の直前になるほど、お互いに気をつかうことになります。

みさきの10月

証人の欄で、わたしたちは分かれました。 わたしは両親に、夫は友人に頼みたいと言いました。

夫の家は、少し複雑です。 両親に頼むと説明が要ることを、わたしも知っていました。 だからわたしは「じゃあ、うちの母と、あなたの友だちで」と言いました。

母に電話すると、「あら、いいわよ」とすぐに返ってきました。 そのあとで、こう言われました。

電話口で、引き受けるようにあたたかくほほえむ母
「①両家の親、②親と友人、③友人ふたり。どれにする?」 母さんたちは、隣の家の人だったのよ。書いてくれる人がいれば、どれでもいいのよ。

夫の友人には、本籍を書いてもらうことを先に伝えました。 「調べておくね」と返事が来て、その週末に書いてもらえました。

玄関先で、無地の封筒を相手の手に渡して会釈する女性
証人は、責任ではなく見届ける人。
日にちを決めれば、頼む相手は決まる。

よくある質問

証人は2人とも、自分の親でもいいですか。
構いません。婚姻届に必要なのは成年の証人2名の署名で、続柄の決まりはありません。 両親ふたりにお願いする人も多いです。
証人になってもらうと、相手に負担はありますか。
保証人のような負担はありません。ふたりの結婚を見届けて署名する、という役割です。 書いてもらうのは氏名・生年月日・住所・本籍の4つです。
何歳から証人になれますか。
成年(18歳以上)であれば証人になれます。婚姻開始年齢も男女とも18歳です(令和4年4月1日から)。
お礼は必ず渡したほうがいいですか。
必須ではありません。親や兄弟なら渡さない人も多く、友人には菓子折りや食事で返す人がいます。 相手が気を使わない形を選んでください。
証人が見つからないまま、出す日が近づいてきました。
出す日を動かすほうが早いことが多いです。日にちを1週間ずらすだけで、会える人が増えます。
書いてもらった証人の欄を、間違えて汚してしまいました。
証人の欄の訂正は、原則としてその本人にお願いします。詳しくは書き間違えたときの回にまとめました。
その日から

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報告は

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※この記事は物語シリーズ「みさきの、はじめての婚姻届」の1話です。 登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。 提供:WebエンジンPro(株式会社MASA)
※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。 作法や慣習は、地域・家庭・宗派によって異なります。 ご家族と相談のうえ、ご判断ください。

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