婚姻届の出し方|用紙をもらうところから、出すまでの流れ

夕方のテーブルで、折りたたんだ白い紙とペンを前に、順番を考えるように顔を上げる女性
みさきの、はじめての婚姻届 第1話

顔合わせが終わった9月の終わりに、母から「そろそろ婚姻届ね」と言われました。 出すものだとは知っていましたが、どこでもらって、何を書いて、どこに出すのかを、わたしは何も知りませんでした。 この記事では、婚姻届の出し方を、はじめて出す人がたどる順番のままに並べます。

この記事の要点
  1. することは3つ。用紙を手に入れる、書く、窓口に出す
  2. 出す場所は本籍地か所在地。もらった役所と違っていい
  3. 出す日は決まっていない。ふたりの都合で決めていい
こんなこと、ありませんか
  • 婚姻届は役所でもらうものだと思っていたが、ダウンロードもできると聞いた
  • 何を書くのか、どこでつまずくのかが分からない
  • 証人が要ると聞いたけれど、誰に頼むのか決めていない
  • 当日、窓口に何を持っていけばいいのか分からない
  • 出したあとに何が起きるのか、想像がついていない

婚姻届を出すまでは、大きく3つ

順番は、どの人もだいたい同じです。

1

用紙を手に入れる

役所の窓口でもらうか、市区町村のサイトからダウンロードして印刷します。

2

書く

ふたりの欄を書き、証人2人に署名してもらいます。ここがいちばん時間がかかります。

3

窓口に出す

本人確認書類を持って、役所に出します。不備がなければその場で受け付けてもらえます。

やることはこれだけです。 迷いが生まれるのは「用紙をどう手に入れるか」と「誰に証人を頼むか」の2か所で、 残りは書きながら調べれば間に合います。

木のテーブルに置かれた、折りたたんだ白い紙と黒いボールペンと無地のメモ帳

用紙は、もらうかダウンロードするか

婚姻届の用紙は、市区町村の窓口でもらえます。 多くの市区町村では、サイトからダウンロードして印刷したものも使えます。

「婚姻届 ダウンロード」で探すと、自治体のページのほかに、 デザインされた婚姻届を配っているサイトもたくさん出てきます。

手に入れ方気をつけること
役所の窓口でもらう いちばん確実。予備も一緒にもらっておく
市区町村のサイトから印刷する 用紙の大きさ(A3)と、印刷の向き・縮小に注意する
デザイン婚姻届 様式を満たしていれば使えるが、出す役所に確認すると安心

印刷して使う場合は、A3の大きさで、縮小せずに印刷するのが基本です。 不安なときは、役所でもらった用紙を1枚、予備として持っておくと落ち着きます。

書くのは、ふたりの欄と証人の欄

用紙は左右に分かれていて、左半分がふたりのこと、右下が証人の欄です。

1

氏名・生年月日

戸籍に書かれているとおりに書きます。旧字体はそのまま書き写します。

2

住所・世帯主

住民票の住所です。引っ越しの予定があるときは、出す日の住所を書きます。

3

本籍・筆頭者

分からなければ、住民票を本籍入りで取ると確かめられます。

4

婚姻後の氏・新しい本籍

どちらの氏を名乗るか、新しい本籍をどこにするかを決めて書きます。

5

証人の欄

成年(18歳以上)の証人2人に、署名してもらいます。

法務省の案内では、婚姻届には成年の証人2名の署名が必要とされています(押印は任意)。 証人は誰に頼んでもよく、両親でも、友人でも構いません。

出す場所は、本籍地か所在地

出す場所は、届出人の本籍地か所在地の市区町村です(法務省「婚姻届」)。 所在地というのは、住んでいる場所だけでなく、いま居る場所も含みます。

用紙をもらった役所と、出す役所は、
同じでなくて構いません。

つまり、家の近くでもらった用紙を、職場の近くの役所に出すこともできます。 出す日の都合に合わせて選べる、ということです。

出したその日が、婚姻の日になる

窓口に出して受け付けられると、その日が婚姻の日になります。 届出の期間は「随時」で、いつ出さなければならないという決まりはありません。

その場で渡されるのは受付の控えで、戸籍に反映されるまでには数日かかります。 新しい戸籍や住民票が必要になるのは、そのあとです。

なお、令和6年3月1日の改正で、本籍地以外の窓口に届け出るときも、 戸籍証明書(戸籍謄本)の添付は原則不要になりました(法務省)。 以前の案内には「本籍地以外なら戸籍謄本が必要」と書かれているものが残っているので、 出す予定の役所の案内で、いまの扱いを確かめてください。

つまずきやすいのは、この3つ

わたしたちが実際に止まったのは、次の3つでした。

つまずいたところどうしたか
本籍が分からない 住民票を「本籍入り」で取って確かめた
証人が決まらない 先に日にちを決めて、間に合う人にお願いした
書き間違えた 修正テープは使わず、二重線で直した

どれも、その場で調べれば解けることです。 間に合わないと困るのは証人だけなので、証人だけは早めに声をかけておくと安心です。

折りたたんだ白い紙を無地の封筒に入れる女性の手元

急ぐときの、いちばん短い道

「今週中に出したい」というときは、次の順で動くと最短です。

1

役所で用紙を2枚もらう

1枚は予備です。ダウンロードより確実で早いです。

2

本籍を確かめる

住民票を本籍入りで取るか、戸籍の書類を見ます。

3

証人に連絡する

会える人、または郵送で往復できる人にします。

4

ふたりの欄を書く

分からない欄は空けたまま、窓口で聞いても構いません。

5

本人確認書類を持って出す

運転免許証やパスポートなどです。

もらう前に、決めておくと早い3つ

用紙を前にしてから考えると、手が止まります。 先に決めておくと、書く時間が半分になります。

決めること決め方の目安
どちらの氏を名乗るか 戸籍と、日ごろ使う名前が変わるほうの手続きが増えます。仕事の名前をどうするかも一緒に話します
新しい本籍をどこにするか ふたりの新しい戸籍の住所です。住むところ、どちらかの実家、思い出の場所のいずれでも構いません
いつ出すか 窓口が開いている日か、時間外の受付を使う日か。証人にお願いできる日から逆算します

新しい本籍は、あとで戸籍の証明書を取るときに関わってきます。 取りに行きやすい場所にしておくと、そのあとが楽です。 といっても、いまは本籍地以外の窓口でも戸籍証明書を請求できるようになっているので(広域交付)、 深く悩みすぎなくて大丈夫です。

みさきの9月

「そろそろ婚姻届ね」

顔合わせの写真を母に見せていたとき、そう言われました。 わたしは「うん」と答えましたが、正直なところ、何から始めるのか分かっていませんでした。

その夜、夫と用紙の画像を見ながら、書けそうな欄と書けない欄を分けてみました。 氏名と生年月日は書ける。住所も書ける。本籍が分からない。証人が決まっていない。 分からないのは2つだけだと分かって、急に軽くなりました。

母に電話をすると、こう言われました。

自宅のテーブルで電話を耳にあて、おだやかにほほえむ母
「①今週出す、②誕生日に出す、③落ち着いてから出す。どれにする?」 母さんたちは、雨の日に出したのよ。日にちはあとから思い出になるから、どれでもいいのよ。

わたしたちは、証人をお願いできる日から逆算して、日にちを決めました。

ペンを置いて、折りたたんだ紙を前にほっと息をつく女性
することは、もらう・書く・出すの3つだけ。
分からない欄は、あとから調べれば間に合う。

よくある質問

ダウンロードした婚姻届でも出せますか。
多くの市区町村で、ダウンロードして印刷した用紙を受け付けています。 A3の大きさで、縮小せずに印刷するのが基本です。心配なときは、出す予定の役所の案内を見てください。
用紙をもらった役所と、出す役所が違ってもいいですか。
構いません。届出地は本籍地または所在地の市区町村とされています(法務省「婚姻届」)。 もらった場所と出す場所が違っていても問題はありません。
戸籍謄本は必要ですか。
令和6年3月1日の改正で、戸籍証明書等の添付は原則不要になりました(法務省)。 ただし扱いは窓口で確認できるので、出す前に役所の案内を見ておくと確実です。
証人は2人とも同じ家族でもいいですか。
成年の証人2名の署名があれば、続柄の決まりはありません。両親ふたりにお願いする人もいます。 誰に頼むかは、証人を誰に頼むかの回でまとめています。
出す日に、ふたりで行かなければいけませんか。
どちらか一人でも出せます。ただし本人確認書類が要るので、行く人の分は必ず持っていってください。
その日から

ふたりの記録を、1つのページに

入籍の日の写真と、そのときのことばを、まとめておけます。

写真を送っていただくだけで、こちらでお作りします。29,800円(税込・買い切り)。公開の期限はありません。

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報告は

入籍のお知らせを、1枚にして送る

職場に、友人に、遠くの親戚に。LINEで送れる手紙にする方法もあります。

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※この記事は物語シリーズ「みさきの、はじめての婚姻届」の1話です。 登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。 提供:WebエンジンPro(株式会社MASA)
※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。 作法や慣習は、地域・家庭・宗派によって異なります。 ご家族と相談のうえ、ご判断ください。

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