12月の夜、印刷の終わった年賀状に一言を書き足していました。 友人の分は書けたのに、両家の親あての一言で、ペンが止まりました。 この記事では、友人と両親・義父母への年賀状メッセージの文例と、書き方の違いをまとめます。
- 友人には近況と「次」、親には感謝と今年の予定を書く
- 義父母には、改まりすぎず、丁寧な話し言葉で
- どの相手も1〜2行。長く書くほど、はがきに入らない
- 友人への年賀状に、「今年もよろしく」以外の言葉が浮かばない
- 親に年賀状を出す家なのか、出すならどう書けばいいか分からない
- 義父母への一言が、よそよそしくならないか心配
- 結婚後はじめての年賀状で、何を伝えるべきか迷う
- 相手ごとに考えていると、時間がかかりすぎる
友人と親では、書くことが違う
年賀状の一言は、相手によって中身が変わります。 友人と親では、はっきり違います。
| 相手 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| 友人 | 近況を一行と、「次」の約束 | 「昨年結婚しました。今年こそ会おうね」 |
| 両親 | 昨年の感謝と、今年の予定 | 「昨年はお世話になりました。春に顔を出します」 |
| 義父母 | 昨年の感謝と、今年のお願い | 「昨年はお心遣いをいただき、ありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします」 |
友人には「次」が入っていると、返事を書きたくなる一言になります。 親には「今年、いつ会えるか」が入っていると、それが親にとっての「次」になります。
親には「今年会える予定」を。
友人への文例
友人あての一言は、話し言葉で構いません。 近況を一行、「次」を一行の2行が基本です。
結婚を報告する
昨年◯月に結婚しました。まだちゃんと報告できていなくてごめんね。落ち着いたら会いたいです。
しばらく会っていない友人
なかなか会えないけれど、元気にしていますか。今年こそ、どこかで集まれたら嬉しいです。
去年会った友人
去年は会えて嬉しかったです。今年もまた、ごはんに行こうね。
遠くに住む友人
遠くにいても、年賀状で近況が分かるのが嬉しいです。今年は会いに行けたらと思っています。
子どもが生まれた友人へ
赤ちゃん、大きくなったかな。会えるのを楽しみにしています。今年もよろしくね。
「去年」は、忌み言葉の「去る」を避けて「昨年」にする慣習があります。 友人あてなら気にしなくても構いませんが、迷うなら「昨年」にしておけば済みます。
両親への文例
自分の親に年賀状を出すかどうかは、家によります。 出す家なら、感謝と、今年の予定を書きます。
基本
昨年はいろいろとありがとう。今年は春にでも、ふたりで顔を出します。
結婚後はじめて
昨年は結婚に際して、たくさん支えてもらいました。ふたりで新しい年を迎えています。今年もよろしくお願いします。
離れて暮らす親へ
寒い日が続くので、体に気をつけてください。連休には帰ります。
親には、改まった敬語で書く必要はありません。 ふだん話しているのと同じ言葉で構いません。 ただ、連名の年賀状に書く一言は、夫(妻)も読むので、家族だけの内輪の言葉は控えめにします。
義父母への文例
いちばん迷うのが、義父母への一言です。 改まりすぎるとよそよそしく、くだけすぎると失礼になりそうで、線が分かりません。
基準は、丁寧な話し言葉です。 「ございます」を重ねた文ではなく、「ありがとうございました」「よろしくお願いします」で終わる程度の丁寧さにします。
結婚後はじめて
昨年はお心遣いをいただき、ありがとうございました。ふたりで新しい年を迎えています。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
訪問の予定を添えて
昨年は大変お世話になりました。春には改めてご挨拶に伺えればと思っています。
体調を気づかって
寒い日が続きますので、どうぞお体を大切になさってください。今年もよろしくお願いいたします。
義父母あての一言は、夫(妻)と相談して決めると安心です。 その家で「親にどんな言葉を使うか」は、育った側がいちばん知っています。 一言だけでも読んでもらえば、「よそよそしすぎる」「くだけすぎ」が分かります。
避けたい書き方
一言で気をつけたいのは、言葉の選び方です。
避けたい
- 去る、失う、別れる、切れる(忌み言葉)
- 「去年」の連発
- 自分の近況だけで終わる
- 義父母に、内輪の言葉やあだ名
- 親に「孫はまだ」のような話題を先回りして書く
言い換え
- 昨年、旧年
- 「昨年はお世話になりました」
- 「次」か「今年の予定」を一行足す
- 「お義父さん・お義母さん」の呼び方は、夫(妻)に確認
- 今年の予定(訪問など)を書く
義父母への一言で、いちばん避けたいのは「呼び方を間違えること」です。 宛名は「◯◯ ◯◯様」でよいのですが、本文で呼びかける場合は、夫(妻)がふだん使っている呼び方に合わせます。
相手ごとに考えない。「次」を基準にする
全員分の一言を、相手ごとにゼロから考えると、時間がかかります。 基準を1つにします。 その相手との「次」を書く、です。
友人なら「次に会うこと」。 親なら「今年、会う予定」。 義父母なら「今年のお願い」と「次の訪問」。
「次」が一行入っていれば、事務的な一言になりません。 近況を書きたければ、その前に一行足すだけです。 2行で、どの相手にも書けます。
みさきの、親あての一言
12月の第3週、印刷の終わった年賀状に一言を書いていました。 友人の分は、「今年こそ会おうね」で次々に書けました。
手が止まったのは、両家の親あてです。 自分の親には何を書いても平気なのに、連名だと夫も読むと思うと、言葉が選べなくなりました。 義父母あては、どこまで丁寧にすればいいのか分かりませんでした。
母に電話すると、母は「うちには何を書いてもいいわよ」と笑ってから、こう言いました。
わたしは、自分の親には「春にふたりで顔を出します」と書きました。 義父母あては、夫に一言を見てもらって、「昨年はお心遣いをありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします」にしました。 夫は「それでいいよ」とだけ言いました。
10分で書く手順
一言は、相手の種類ごとにまとめて書くと速いです。
相手を3つに分ける
友人、自分の親、義父母。住所録に印を付けます。
3種類の文を決める
友人「近況+次に会う」、親「感謝+今年の予定」、義父母「感謝+今年のお願い」。
義父母の文は、夫(妻)に見せる
呼び方と丁寧さの確認。30秒で済みます。
同じ種類をまとめて書く
友人の分を続けて書き、次に親、義父母。個別に変えたい相手だけ、一言を足します。
個別に文を変えたい友人は、多くても3〜5人にしておくと現実的です。 残りは型のままで、十分に伝わります。
2行あれば、どの相手にも書ける。
よくある質問
はがきの代わりに
新年のあいさつを、LINEで送れる手紙にする方法もあります。
写真とことばは、家族のページに
撮った写真とそのときのことばを、1つのページにまとめておけます。
公開の期限はありません。
※この記事は物語シリーズ「みさきの、はじめての年賀状」の1話です。
登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。
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※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。
作法や慣習は、地域・家庭・宗派によって異なります。
ご家族と相談のうえ、ご判断ください。
