家族の同意はもらえた。次に調べはじめたのは「資格」と「許可」でした。 ところが検索するほど、書いてあることがバラバラで分からなくなる。 この記事では、自宅でネイルをはじめるときに本当に確認すべきことを、ひとつに絞って整理します。
- ネイルだけなら、国家資格も保健所の許可も基本的に必要ありません
- ただしまつげエクステなどは別。メニューを増やすときは都度確認を
- 本当に確認すべきなのは「住まいのルール」ひとつだけ
調べるほど、分からなくなる
「ネイルサロン 開業 資格」で検索すると、いろいろな情報が出てきます。 国家資格が必要だと書いてあるページもあれば、不要だと書いてあるページもある。 保健所への届出が要ると読めるものもあります。
混乱するのには理由があります。ネイル以外のメニューを含めた話が混ざっているからです。 まつげエクステや髪を扱う施術は別の資格が必要で、その情報が同じページに書かれていると、 すべてに資格が要るように読めてしまいます。
ネイルだけなら、資格も許可もいりません
結論から言うと、ネイルの施術だけを行う場合、国家資格は必要ありません。 美容師免許も不要です。保健所への営業許可や届出も、基本的には求められません。
JNAジェルネイル技能検定などの民間資格はありますが、これは持っていなくても営業できます。 技術の証明やお客様への安心材料としては有効なので、余裕があれば取得を検討する、という位置づけです。
基本、いらないもの
- ネイリストの国家資格(そもそも存在しません)
- 美容師免許(ネイルのみの場合)
- 保健所の営業許可・届出
別の資格が必要になる例
- まつげエクステ(美容師免許が必要)
- カット・カラーなどの美容行為
- 医療行為にあたる処置
はじめはネイルだけでも、あとから「まつげも」と考えることがあります。 そのときに改めて調べれば十分です。今この時点で全部を把握しようとしなくて大丈夫です。
確認すべきなのは「住まいのルール」
資格の心配が消えたところで、ここからが本題です。 自宅でお店をはじめるとき、見落とすと取り返しがつかないのが「住まいのルール」です。
持ち家の戸建ての場合
基本的に自由です。ただし、家族の合意は先に取っておいてください。 第1話でお伝えした3つの上限が、そのまま役に立ちます。
もうひとつ、近隣への配慮も決めておきましょう。 お客様の駐車・駐輪をどうするか。ここを曖昧にしたまま始めると、 あとからご近所とのトラブルになりやすいところです。
賃貸の場合
賃貸借契約書を必ず読み返してください。 多くの契約には「居住用としてのみ使用する」という条項があります。 無断で営業行為を行うと契約違反となり、最悪の場合、退去を求められることがあります。
管理会社または大家さんに、事前に確認してください。 「自宅の一室で、予約制のネイルサロンを開きたい」と具体的に伝えると話が早いです。 許可がもらえるケースもありますし、条件付きで認められることもあります。
分譲マンションの場合
管理規約を確認してください。 多くのマンションで「専ら住宅として使用する」と定められており、 営業行為が禁止されている場合があります。管理組合への確認が必要です。
不特定多数の出入りを問題視されることもあるため、 「完全予約制で1日◯人まで」といった運用まで含めて相談すると、判断してもらいやすくなります。
確認した記録を、残しておく
確認したら、いつ・誰に・何と言われたかをメモしておいてください。 口頭のやりとりは記憶が曖昧になりますし、担当者が代わることもあります。
可能であれば、メールで確認するのが確実です。文字で残ります。 電話しかできない場合も、日付と担当者名を控えておくだけで十分です。
あわせて考えておきたい3つ
賠償責任保険に入る
爪や皮膚のトラブル、お客様の持ち物の破損など。自分と相手の両方を守るものです。ここは削らないでください。
火災保険の内容を確認
住宅用の契約のまま営業すると、条件が変わる場合があります。保険会社に一度確認を。
近隣への配慮を決める
駐車・駐輪、お客様の到着時間帯。先に決めておくと、揉めごとが起きにくくなります。
よくある質問
はじめる前の、確認リスト
資格・許可の切り分け、住まいのルールの確認先、確認した記録を残す欄まで。A4・1枚のチェックシートです。
※この記事は物語シリーズ「ひとりネイルサロン|みさきの物語」の解説記事です。
登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。提供:WebエンジンPro(株式会社MASA)
※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。資格・許認可の取り扱いは、施術内容・地域・
物件の条件によって変わります。賃貸借契約や管理規約の解釈についても個別の判断が必要ですので、
最終的な確認は管理会社・管理組合・各所管の窓口へお願いいたします。
