退院した日の夜、ノートを開いて名前を書き出しました。 書きながら、手が止まりました。 この記事では、出産報告を誰に、いつ、どうやってするのかを、順番の決め方からまとめます。
- 順番は「偉い人から」ではなく、急ぐ人から
- 入れるのは3つ。生まれたこと・母子の様子・これから
- 産後すぐでなくていい。急ぐのは手続きだけ
- 誰に知らせればいいのか、線が引けていない
- 退院したばかりで、連絡する体力がない
- 職場にいつ言えばいいのか分からない
- 写真を送っていいのか、迷う
- 知らせたつもりが、抜けている人がいそう
伝える相手は、3つに分かれる
出産報告をどこまでするかで迷ったら、まず相手を3つの箱に分けます。 箱が決まると、誰を急ぐかも決まります。
| どの箱か | 相手 | そう分ける理由 |
|---|---|---|
| 急ぐ | 両親、義理の両親、職場(上司) | 心配している。書類と期限がある |
| 急がない | 親戚、友人、同僚 | 落ち着いてからで構いません |
| あとでいい | SNS、年賀状で足りる相手 | いちばん最後でよい |
迷うのは「急がない」と「あとでいい」の線です。 ここは、どちらに入れても困りません。迷ったら下の箱に入れてください。
順番は「急ぐ人から」でいい
出産報告の順番は、結婚のときとは少し違います。 結婚のときは「手続きが要る人から」でした。 出産のときは、心配している人が先に来ます。
両親・義理の両親
生まれた日のうちに。電話で一言だけで構いません。
直属の上司
翌日でも構いません。手続きの案内はここから始まります。
人事・総務
上司に伝えたあと。書類のことを聞きます。
親戚
1週間ほど先で構いません。母から回ることもあるので、急ぎません。
友人
落ち着いてから。1か月後でも遅くありません。
SNS
いちばん最後。ここは急ぐ理由がひとつもありません。
心配している順に並べると、迷う時間がいちばん短くなります。
いつ伝えるか
出産報告をいつするかは、相手の箱で決まります。 産後すぐに連絡しなければいけない相手は、ほとんどいません。
その日のうち
両親・義理の両親。声だけ、一言だけで足ります。
数日のうち
職場の上司。夫から伝えてもらっても構いません。
落ち着いてから
親戚・友人・SNS。1か月後でも遅くありません。
体が戻らないうちは、夫や家族に代わってもらって構いません。 自分の口から言わないと失礼、ということはありません。
報告に入れるのは3つ
出産報告の方法を考える前に、中身を決めてしまうと早く済みます。 長い文章は要りません。次の3つが入っていれば、どの相手にも通じます。
| 入れるもの | 書き方の例 |
|---|---|
| 生まれたこと | 「◯月◯日に、無事に生まれました」。性別や体重は、書いても書かなくても構いません |
| 母子の様子 | 「ふたりとも元気です」。これだけで、相手の心配は消えます |
| これから | 「落ち着いたら連絡します」「復帰は◯月ごろの予定です」 |
逆に、入れなくていいものもあります。 お産の経過、入院中の細かい出来事、名前の由来。 聞かれてから答えれば足ります。
どの方法で伝えるか
気をつけるのは、同じ文面を全員に送らないことだけです。出産報告のマナーとして言われるのも、たいていここです。
| 相手 | 向いている方法 |
|---|---|
| 両親・義理の両親 | 電話。一言でよいので、声で |
| 直属の上司 | 電話かメール。会社で決まった形があればそれに従います |
| 人事・総務 | メールか社内の申請。記録が残る形 |
| 親戚 | はがき、または電話。急がないので、まとめて構いません |
| 友人 | LINEやメッセージ。1対1で送ります |
同じ文面を全員に送ると、受け取る側はすぐに分かります。 相手ごとに1行だけ変えると、読み方がまるで違います。
職場だけは、少し急ぐ
出産報告の中で、職場だけは少し急ぎます。 休みや保険にかかわる書類を、会社を通して出すことがあるためです。 健康保険や給付の手続きに、会社を通すものがあるためです。
ただし、何をいつまでに出すかは、勤務先と加入している保険で違います。 この記事では決めつけません。産休に入るときにもらった案内を見るか、人事に聞いてください。
性別や体重を書くかどうか
書かなくて構いません。
書くと喜ばれる相手もいますし、 書かないほうが気楽な相手もいます。相手の箱で分けてください。
写真を送るかどうか
送らなくて構いません。
近い家族には送る、友人には文字だけ。こう分けておくと迷いません。 送る場合も、相手が転送しない人かどうかだけ考えておくと安心です。
抜けをなくす、いちばん簡単な方法
ノートに3つの箱を書いて、名前を入れていくだけです。
3つの箱を書く
「急ぐ」「急がない」「あとでいい」。紙でもスマホのメモでも構いません。
名前を入れる
思いついた順でよいので、どんどん入れます。
伝えたら消す
消した跡が残る形にしておくと、誰に伝えたか分かります。
お祝いが届いたら
内祝い(お返し)は、あとで決めて構いません。
受け取ったらすぐ「届きました、ありがとうございます」と連絡し、 誰から何をもらったかだけ1つの表に書いておきます。お返しは落ち着いてからで足ります。
名前を聞かれたときは
決まっていなければ、「まだ決めていません」で構いません。
名前は役所に出すまで変えられますし、報告の時点で言わなければいけないものでもありません。 決まってから、あらためて知らせると書いておけば、相手も待ってくれます。
里帰りしているとき
実家にいるあいだは、連絡の窓口を1つにしておくと楽です。
自分の親には自分から、義理の親には夫から。 この形にしておくと、同じ話を2回するのを避けられます。 来てもらう日も、実家の都合があるので、ひとりで決めずに母に聞いてから返事をしてください。
ふたりで先に決めておく3つ
伝え始める前に、夫と3つだけ決めておくと、あとで食い違いません。
写真を出す範囲
家族だけか、友人まで出すか。SNSに出すかどうかもここで決めます。
名前を出す範囲
名前を知らせる相手と、知らせない相手。
どちらが誰に伝えるか
自分の側は自分、相手の側は相手。重ならないように分けます。
決めておくと、片方が先に知らせてしまって気まずくなることがありません。
「言った・言わない」をなくす
伝えたつもりで伝わっていない、ということが起きます。 電話がつながらなかった、メッセージが流れた、家族の誰かが代わりに言ったつもりだった。
伝えた相手に印をつける
ノートの名前に、伝えた日を書き足します。
つながらなかった人を分ける
かけ直す人と、文字で送る人に分けます。
1週間たったら見直す
印のない名前だけ見ればよいので、1分で済みます。
この3つだけで、抜けはほとんどなくなります。
急がなくていい、と決めてしまう
退院してすぐは、連絡より体を戻すほうが先です。
親と職場に伝えてあれば、残りは全部あとでいいと決めてしまって構いません。 報告が遅れて困ることは、手続き以外ではほとんど起きません。 相手も、こちらが大変なことは分かっています。
みさきの5月
退院した日の夜、ノートを開きました。
最初に書いたのは、母と義母。次に職場の上司。 そのあとが進みませんでした。親戚をどこまで入れるか、友人をどこまで入れるか。
わたしは「急ぐ人から」と決めて、上に線を引きました。 そうすると、迷っていた人は全部「あとでいい」に入りました。
母に電話をすると、こう言われました。
それでも、3つの箱があるとずいぶん楽でした。
入れるのは、生まれたこと・母子の様子・これからの3つ。
よくある質問
写真とことばを、1つのページにまとめておく
生まれた日の写真と、そのときのことばを1つのページに。
写真を送っていただくだけで、こちらでお作りします。29,800円(税込・買い切り)。公開の期限はありません。
出産のお知らせを、1枚にして送る
職場に、友人に、遠くの親戚に。LINEで送れる手紙にする方法もあります。
※この記事は物語シリーズ「みさきの、出産報告」の1話です。
登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。
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※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。
作法や慣習は、地域・家庭・宗派によって異なります。
ご家族と相談のうえ、ご判断ください。
