出産報告は誰に、いつ、どう伝える?急ぐ人からの順番の決め方

退院した日の夜、台所のテーブルでノートに名前を書き出している女性
みさきの、出産報告 第1話

退院した日の夜、ノートを開いて名前を書き出しました。 書きながら、手が止まりました。 この記事では、出産報告を誰に、いつ、どうやってするのかを、順番の決め方からまとめます。

この記事の要点
  1. 順番は「偉い人から」ではなく、急ぐ人から
  2. 入れるのは3つ。生まれたこと・母子の様子・これから
  3. 産後すぐでなくていい。急ぐのは手続きだけ
こんなこと、ありませんか
  • 誰に知らせればいいのか、線が引けていない
  • 退院したばかりで、連絡する体力がない
  • 職場にいつ言えばいいのか分からない
  • 写真を送っていいのか、迷う
  • 知らせたつもりが、抜けている人がいそう

伝える相手は、3つに分かれる

出産報告をどこまでするかで迷ったら、まず相手を3つの箱に分けます。 箱が決まると、誰を急ぐかも決まります。

どの箱か相手そう分ける理由
急ぐ 両親、義理の両親、職場(上司) 心配している。書類と期限がある
急がない 親戚、友人、同僚 落ち着いてからで構いません
あとでいい SNS、年賀状で足りる相手 いちばん最後でよい

迷うのは「急がない」と「あとでいい」の線です。 ここは、どちらに入れても困りません。迷ったら下の箱に入れてください。

木のテーブルに置かれた、開いたノートとペン、湯気の立つ白いカップ

順番は「急ぐ人から」でいい

出産報告の順番は、結婚のときとは少し違います。 結婚のときは「手続きが要る人から」でした。 出産のときは、心配している人が先に来ます。

1

両親・義理の両親

生まれた日のうちに。電話で一言だけで構いません。

2

直属の上司

翌日でも構いません。手続きの案内はここから始まります。

3

人事・総務

上司に伝えたあと。書類のことを聞きます。

4

親戚

1週間ほど先で構いません。母から回ることもあるので、急ぎません。

5

友人

落ち着いてから。1か月後でも遅くありません。

6

SNS

いちばん最後。ここは急ぐ理由がひとつもありません。

心配している順に並べると、迷う時間がいちばん短くなります。

いつ伝えるか

出産報告をいつするかは、相手の箱で決まります。 産後すぐに連絡しなければいけない相手は、ほとんどいません。

1

その日のうち

両親・義理の両親。声だけ、一言だけで足ります。

2

数日のうち

職場の上司。夫から伝えてもらっても構いません。

3

落ち着いてから

親戚・友人・SNS。1か月後でも遅くありません。

体が戻らないうちは、夫や家族に代わってもらって構いません。 自分の口から言わないと失礼、ということはありません。

報告に入れるのは3つ

出産報告の方法を考える前に、中身を決めてしまうと早く済みます。 長い文章は要りません。次の3つが入っていれば、どの相手にも通じます。

入れるもの書き方の例
生まれたこと 「◯月◯日に、無事に生まれました」。性別や体重は、書いても書かなくても構いません
母子の様子 「ふたりとも元気です」。これだけで、相手の心配は消えます
これから 「落ち着いたら連絡します」「復帰は◯月ごろの予定です」

逆に、入れなくていいものもあります。 お産の経過、入院中の細かい出来事、名前の由来。 聞かれてから答えれば足ります。

どの方法で伝えるか

気をつけるのは、同じ文面を全員に送らないことだけです。出産報告のマナーとして言われるのも、たいていここです。

相手向いている方法
両親・義理の両親 電話。一言でよいので、声で
直属の上司 電話かメール。会社で決まった形があればそれに従います
人事・総務 メールか社内の申請。記録が残る形
親戚 はがき、または電話。急がないので、まとめて構いません
友人 LINEやメッセージ。1対1で送ります

同じ文面を全員に送ると、受け取る側はすぐに分かります。 相手ごとに1行だけ変えると、読み方がまるで違います。

職場だけは、少し急ぐ

出産報告の中で、職場だけは少し急ぎます。 休みや保険にかかわる書類を、会社を通して出すことがあるためです。 健康保険や給付の手続きに、会社を通すものがあるためです。

ただし、何をいつまでに出すかは、勤務先と加入している保険で違います。 この記事では決めつけません。産休に入るときにもらった案内を見るか、人事に聞いてください。

性別や体重を書くかどうか

書かなくて構いません。

書くと喜ばれる相手もいますし、 書かないほうが気楽な相手もいます。相手の箱で分けてください。

写真を送るかどうか

送らなくて構いません。

近い家族には送る、友人には文字だけ。こう分けておくと迷いません。 送る場合も、相手が転送しない人かどうかだけ考えておくと安心です。

抜けをなくす、いちばん簡単な方法

ノートに3つの箱を書いて、名前を入れていくだけです。

1

3つの箱を書く

「急ぐ」「急がない」「あとでいい」。紙でもスマホのメモでも構いません。

2

名前を入れる

思いついた順でよいので、どんどん入れます。

3

伝えたら消す

消した跡が残る形にしておくと、誰に伝えたか分かります。

お祝いが届いたら

内祝い(お返し)は、あとで決めて構いません。

受け取ったらすぐ「届きました、ありがとうございます」と連絡し、 誰から何をもらったかだけ1つの表に書いておきます。お返しは落ち着いてからで足ります。

名前を聞かれたときは

決まっていなければ、「まだ決めていません」で構いません。

名前は役所に出すまで変えられますし、報告の時点で言わなければいけないものでもありません。 決まってから、あらためて知らせると書いておけば、相手も待ってくれます。

テーブルの上で、ノートの名前を指でたどっている女性の手

里帰りしているとき

実家にいるあいだは、連絡の窓口を1つにしておくと楽です。

自分の親には自分から、義理の親には夫から。 この形にしておくと、同じ話を2回するのを避けられます。 来てもらう日も、実家の都合があるので、ひとりで決めずに母に聞いてから返事をしてください。

ふたりで先に決めておく3つ

伝え始める前に、夫と3つだけ決めておくと、あとで食い違いません。

1

写真を出す範囲

家族だけか、友人まで出すか。SNSに出すかどうかもここで決めます。

2

名前を出す範囲

名前を知らせる相手と、知らせない相手。

3

どちらが誰に伝えるか

自分の側は自分、相手の側は相手。重ならないように分けます。

決めておくと、片方が先に知らせてしまって気まずくなることがありません。

「言った・言わない」をなくす

伝えたつもりで伝わっていない、ということが起きます。 電話がつながらなかった、メッセージが流れた、家族の誰かが代わりに言ったつもりだった。

1

伝えた相手に印をつける

ノートの名前に、伝えた日を書き足します。

2

つながらなかった人を分ける

かけ直す人と、文字で送る人に分けます。

3

1週間たったら見直す

印のない名前だけ見ればよいので、1分で済みます。

この3つだけで、抜けはほとんどなくなります。

急がなくていい、と決めてしまう

退院してすぐは、連絡より体を戻すほうが先です。

親と職場に伝えてあれば、残りは全部あとでいいと決めてしまって構いません。 報告が遅れて困ることは、手続き以外ではほとんど起きません。 相手も、こちらが大変なことは分かっています。

みさきの5月

退院した日の夜、ノートを開きました。

最初に書いたのは、母と義母。次に職場の上司。 そのあとが進みませんでした。親戚をどこまで入れるか、友人をどこまで入れるか。

わたしは「急ぐ人から」と決めて、上に線を引きました。 そうすると、迷っていた人は全部「あとでいい」に入りました。

母に電話をすると、こう言われました。

居間のテーブルで電話を耳にあてて、おだやかにほほえむ母
「①順番を決めてから伝える、②思いついた人から伝える、③落ち着いてからまとめて伝える。どれにする?」 紙に書いたのなら、もうだいぶ進んでいるわよ。あとは上から順に消していくだけ。どれでもいいのよ。

それでも、3つの箱があるとずいぶん楽でした。

ペンを置いて、たたまれた小さな肌着を窓辺の明かりにあてて見ている女性
順番は、急ぐ人から。
入れるのは、生まれたこと・母子の様子・これからの3つ。

よくある質問

産後すぐに連絡しないと失礼ですか。
いいえ。親と職場以外は、落ち着いてからで構いません。体のほうが先です。
夫から伝えてもらってもいいですか。
構いません。退院までは、夫や家族が代わりに伝えることもあります。
全員に同じ文面でもいいですか。
おすすめしません。相手ごとに1行だけ変えると、受け取り方が変わります。
性別や体重は書いたほうがいいですか。
どちらでも構いません。書かない人もふつうにいます。
知らせるのを忘れていた人がいます。
「ばたばたしていて遅くなりました」と一言添えれば、たいていは問題になりません。
生まれた日から

写真とことばを、1つのページにまとめておく

生まれた日の写真と、そのときのことばを1つのページに。

写真を送っていただくだけで、こちらでお作りします。29,800円(税込・買い切り)。公開の期限はありません。

アルバム:デジタル版を見る
知らせは

出産のお知らせを、1枚にして送る

職場に、友人に、遠くの親戚に。LINEで送れる手紙にする方法もあります。

写真付き手紙:デジタル版を見る

※この記事は物語シリーズ「みさきの、出産報告」の1話です。 登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。 提供:WebエンジンPro(株式会社MASA)
※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。 作法や慣習は、地域・家庭・宗派によって異なります。 ご家族と相談のうえ、ご判断ください。

結婚のご報告を、LINEで