産休に入るとき、上司に「生まれたら連絡をください」と言われていました。 その「連絡」が、どこまでのことなのか分かりませんでした。 この記事では、職場への出産報告を、誰に、どの順番で、何を伝えるかにしぼってまとめます。
- 最初は直属の上司。人事はそのあと
- 伝えるのは3つ。生まれたこと・母子の様子・これから
- 制度は決めてかからない。勤務先ごとに違います
- 誰に連絡すればいいのか分からない
- 上司と人事、どちらが先か迷う
- 同僚にどこまで伝えるか決められない
- 復帰の時期を聞かれそうで、連絡しづらい
- 休みや手当のことを、どう聞けばいいか分からない
最初は、直属の上司
職場への出産報告は、直属の上司から始めます。
人事や総務が先ではありません。 上司が知らないうちに人事から話が回ると、上司が答えに困ることがあります。 順番だけは、ここを守ってください。
伝えるのは3つだけ
職場への出産報告の方法は、短いほどうまくいきます。
生まれたこと
「◯月◯日に出産しました」。日付だけで足ります。
母子の様子
「ふたりとも元気です」。心配を消す一言です。
これから
「手続きについて、あらためてご連絡します」。
お産の経過、入院の様子、名前。これらは要りません。 聞かれたときに、そのぶんだけ答えれば十分です。
人事・総務には、手続きのことを
出産報告を職場にいつ伝えるかは、人事の手続きと関係します。
上司に伝えたあと、人事や総務に連絡します。 ここで聞くのは、次の2つだけです。
出す書類はあるか
何を、いつまでに、どこへ。これだけ聞けば足ります。
窓口は誰か
以後、誰に聞けばよいかを確かめておきます。
同僚には、どこまで伝える
出産報告を上司にどこまでするかと同じで、同僚にも線を引いて構いません。
| 相手 | 伝え方 |
|---|---|
| 一緒に仕事をしていた人 | 上司から全体に伝えてもらうか、落ち着いてから自分で一言 |
| 部署全体 | 上司に任せて構いません |
| 社外の取引先 | 自分からは伝えません。必要なら上司が判断します |
自分で全員に連絡しなくて構いません。 職場は、上司から広がる形がいちばん静かです。
制度のことは、決めてかからない
出産のあとの手続きは、会社ごとに決まりが違います。 産休・育休、出産に関する給付や手当、健康保険の手続き。 これらは勤務先と、加入している保険で中身が違います。
日数や金額をインターネットで調べて、そのまま当てはめないでください。 産休に入るときの案内を見るか、人事に聞くのがいちばん確実です。 この記事でも、日数や金額は書いていません。
連絡の方法は、職場の形に合わせる
| 方法 | 向いている場面 |
|---|---|
| 電話 | 上司が電話を好む職場。短く済みます |
| メール | 記録が残ります。相手の時間を取りません |
| 社内チャット | ふだんの連絡がチャットの職場。かしこまらなくて構いません |
迷ったら、産休に入る前と同じ方法にしておけば外れません。
夫の職場には、夫から
夫の職場にも、同じように報告が要ることがあります。 休みや手当の手続きが関係するためです。
ここは夫に任せて構いません。 ふたり分をひとりで抱えないようにしてください。
返信は、すぐでなくていい
報告を出すと、お祝いの返信が届きます。 全部にその場で返す必要はありません。
まとめて、落ち着いたときに一言返せば足ります。 上司には「ありがとうございます」の1行で十分です。
復帰の時期を聞かれたら
決まっていなければ、「まだ決めていません」で構いません。
その場で答えると、あとで変えづらくなります。 「保育園が決まってから、あらためてご相談します」と伝えておくと、話が早く終わります。
伝えたあとに、やっておくこと
書類の締切をメモする
日付だけ、見えるところに書いておきます。
窓口の名前を控える
次に聞くとき、迷いません。
返事をもらったら印をつける
やりとりが途中で止まっていないか分かります。
誰に伝えたかを、1枚にしておく
職場は、関わる人が思ったより多くなります。 上司、人事、同じ部署の先輩、引き継ぎをした人。
名前を書き出す
産休前に引き継ぎをした相手を、思い出せる範囲で書きます。
自分で伝える人を選ぶ
直接やりとりしていた人だけで足ります。
あとは上司に任せる
「みなさんにお伝えください」の一言を添えておきます。
この3つで、抜けと重なりの両方がなくなります。
引き継いだ人には、一言だけ
仕事を引き継いでもらった相手には、報告のときに一言添えると、そのあとが楽になります。
「その節はありがとうございました」。これだけで足ります。 近況や復帰の話は要りません。長くすると、相手も返事に困ります。
職場からお祝いをもらったら
部署からお祝いが届くことがあります。
受け取ったら、まず上司に「届きました」と連絡します。 お返しは、復帰してからでも遅くありません。 慣例がある職場もあるので、同じ時期に出産した人がいれば、その人のやり方を聞くのがいちばん確実です。
連絡が来すぎてつらいとき
報告のあと、個別に連絡が来ることがあります。 全部に返さなくて構いません。
上司
1行返します。ここだけは返しておくと、あとが静かです。
同僚
まとめて、落ち着いてからで構いません。
それ以外
返さなくても、失礼にはなりません。
通知を切っておくのも、ひとつの方法です。
退職を考えているときも、報告はしておく
復帰しないかもしれない、と思っている場合でも、出産の報告だけはしておくほうが楽です。
手続きの中には、在籍しているあいだにしか進められないものがあります。 辞めるかどうかは、あとで決めて構いません。 報告のときに退職の話を出す必要はありませんし、聞かれても「まだ決めていません」で足ります。
在宅や時短で働いていたとき
働き方が人と違っても、報告の形は同じです。 直属の上司から、3つだけ。
連絡の方法だけ、ふだん使っていたものに合わせてください。 チャットでやりとりしていたなら、チャットで構いません。 かしこまった形に変える必要はありません。
伝えなくていいこと
職場に伝えなくていいことも、はっきりさせておきます。
| 伝えなくていい | 理由 |
|---|---|
| お産の経過・入院中のこと | 聞かれたときに、そのぶんだけで足ります |
| 子どもの名前 | 決まっていなければ、言わなくて構いません |
| 家族の事情・里帰りの予定 | 手続きに関係する場合だけで足ります |
出すものを、1回で聞いてしまう
人事に連絡するとき、聞くことをまとめておくと、やりとりが1往復で終わります。
書類
「出すものはありますか」。名前が分からなくても構いません。
締切
「いつまでですか」。ここだけは必ず聞きます。
出し方
「郵送でもいいですか」。外に出られない時期は、これが助かります。
3つ聞けば、あとは案内が届くのを待つだけになります。
みさきの5月
退院した3日後、スマートフォンを片手で持って、上司の名前を出しました。
何と言えばいいのか、言葉が出てきませんでした。 長く話すと泣いてしまいそうで、短い文にしました。
「◯月◯日に出産しました。ふたりとも元気です。手続きのことは、あらためてご連絡します。」
送ったあと、すぐに返事が来ました。短い返事でした。 そのあと夫が、自分の職場に電話をかけていました。
母に話すと、こう言われました。
短い文で足りたのだと、あとで思いました。
伝えるのは3つだけ。制度は、人事に聞く。
よくある質問
写真とことばを、1つのページにまとめておく
生まれた日の写真と、そのときのことばを1つのページに。
写真を送っていただくだけで、こちらでお作りします。29,800円(税込・買い切り)。公開の期限はありません。
出産のお知らせを、1枚にして送る
職場に、友人に、遠くの親戚に。LINEで送れる手紙にする方法もあります。
※この記事は物語シリーズ「みさきの、出産報告」の1話です。
登場人物はすべてフィクションであり、実在しません。
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※記載の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。
作法や慣習は、地域・家庭・宗派によって異なります。
ご家族と相談のうえ、ご判断ください。
